1990年に選定された、日本国内を代表する100の滝。環境省や林野庁が後援し、景観の美しさやそれを守る人々の活動などが選考基準となりました。北海道から沖縄まで、個性豊かな名瀑が揃っています。

(がろうのたき)
賀老の滝は、北海道島牧村の千走川上流、賀老高原の奥に懸かる落差約70m、幅約35mの滝で、道内でも最大級の規模を誇ります。松前藩の砂金を滝壺に沈めたという埋蔵金伝説から「竜神の滝」の別名があり、上流の岩の割れ目からは天然の炭酸水「ドラゴンウォーター」が湧き出しています。滝見遊歩道は落石のため通行止めになることがあります。
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(いんくらのたき)
インクラの滝は、北海道白老町の西別々川に懸かる落差約44m、幅約10mの直瀑で、名前は木材運搬用のインクライン設備が置かれていたことにちなみます。凝灰岩質の岩盤はもろく、崩落や浸食で滝の姿がたびたび変わることでも知られます。滝の直下は落石の危険で立入禁止となり、現在は2009年に整備された見晴台から全景を眺めます。
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(りゅうせい・ぎんがのたき)
流星・銀河の滝は、北海道上川町の層雲峡で石狩川左岸の柱状節理の断崖に並んで懸かる二つの滝です。落差約90mの流星の滝は太い一筋の流れが落ちる雄滝、落差約104mの銀河の滝は白糸のように広がる雌滝と呼ばれ、夫婦滝の別名もあります。駐車場から約20分登った展望台「双瀑台」からは二つの滝を同時に望めます。
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(おしんこしんのたき)
オシンコシンの滝は、北海道斜里町の知床半島の付け根、チャラッセナイ川の河口近くに懸かる落差約50m、幅約30mの滝です。流れが途中で二つに分かれることから「双美の滝」の別名があり、知床八景の一つに数えられます。国道334号のすぐ脇にあり、階段を上がった展望台からは水しぶきが届く至近距離で幅広い滝を眺められます。
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(はごろものたき)
羽衣の滝は、北海道東川町の天人峡にある落差約270mの段瀑で、北海道最大の規模を誇ります。7段の岩壁を幾筋にも分かれて流れ落ち、1918年に文人・大町桂月が天女の羽衣に見立てて命名しました。2013年の大規模な土砂崩れで約5年間近づけませんでしたが、2018年6月に遊歩道が復旧しています。遊歩道の通行は例年6月中旬から10月末頃までです。
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(あしりべつのたき)
アシリベツの滝は、北海道札幌市南区の国営滝野すずらん丘陵公園内、厚別川上流に懸かる落差約26mの滝で、市内最大の規模です。名前はアイヌ語の「アシリ・ペッ」(新しい川)に由来し、地名「厚別」の語源にもなりました。1880年には開拓使が滝の水力を利用した水車器械所を建設しています。冬は青白く輝く氷瀑となり、スノーシューで訪ねることもできます。
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(くろくまのたき)
くろくまの滝は、青森県鰺ヶ沢町の白神山地を源とする赤石川の支流・滝ノ沢に懸かる落差約85m、幅約15mの滝で、県内最大級の規模を持ちます。幾筋にも分かれて落ちる姿が合掌する観音菩薩に見えるとして古くから信仰され、近くには不動明王が祀られています。駐車場から約15分の遊歩道で滝前に立て、上流の二の滝、三の滝と合わせて巡ることもできます。
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(まつみのたき)
松見の滝は、青森県十和田市の南八甲田連峰、黄瀬川上流の国有林の奥に懸かる落差約90mの二段瀑です。上段は白い布を広げたように、下段はすだれを掛けたように落ちる対照的な姿が魅力です。車道が通じておらず、一般車両通行止めの黄瀬林道を片道約9km歩いて辿り着く「幻の滝」で、往復6時間前後の登山装備が必要な行程となります。
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(ふどうのたき)
不動の滝は、岩手県八幡平市高畑の桜松神社境内を流れる不動川に懸かる落差約15mの三段の滝です。古くは修験者の修行道場とされ、老夫婦が滝に不動明王と機を織る姫の姿を見て二神を祀ったという伝説が伝わります。1934年には左岸に石彫の不動明王像が安置され、清らかな水は「岩手の名水二十選」にも選ばれています。
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(ななたき)
七滝は、秋田県小坂町の荒川川に懸かる落差約60mの段瀑で、岩壁を七段に折れ曲がりながら落ちる姿から名づけられました。滝の左手には龍神を祀る七滝神社が鎮座し、禁忌を破って龍神の怒りを買った地主が社を建てたという伝承が残ります。樹海ライン沿いの道の駅こさか七滝から徒歩1分ほどで滝前に着き、登山装備なしで訪れられる手軽さが魅力です。
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(ちゃがまのたき)
茶釜の滝は、秋田県鹿角市の夜明島渓谷最奥に懸かる落差約100mの滝で、標高770m前後に位置します。林道終点から鎖場やハシゴ、渡渉を含む約5.5km、2時間ほどの沢登りでしか辿り着けず、奈良県の双門の滝、愛媛県の御来光の滝とともに「百選滝の三大難攻滝」と呼ばれます。2020年には落石による負傷事故もあり、経験者の同行と沢登り装備、ヘルメットが必須です。
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(ほったいのたき)
法体の滝は、秋田県由利本荘市の鳥海山東麓、子吉川上流に懸かる三段の滝で、流長約100m、総落差57.4m、幅は最大約30mに及びます。約10万年前の鳥海山の溶岩の縁を水が落ちることで生まれ、山頂に向かって流れ落ちる珍しい滝として知られています。1960年に秋田県の名勝・天然記念物第1号に指定され、2009年の映画「釣りキチ三平」ではクライマックスの舞台となりました。
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(やすのたき)
安の滝は、秋田県北秋田市阿仁打当の中ノ又渓谷に懸かる総落差約90mの滝で、上段約60m、下段約30mの二段に分かれて落ちます。江戸時代の享保年間、村娘ヤスと金山で働く久太郎の悲恋伝説が名前の由来と伝わります。日本の滝百選の選定時には人気投票で第2位に選ばれたとされ、駐車場から約45分で下段、さらに15分ほどで上段の滝壺に着きます。
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(あきうおおたき)
秋保大滝は、宮城県仙台市太白区秋保町の名取川上流に懸かる落差約55m、幅約6mの直瀑で、1942年に国の名勝に指定されました。慈覚大師円仁が開いたと伝わる秋保大滝不動尊が隣接し、山形・立石寺の奥の院とされます。滝見台から全景を眺めたのち、遊歩道「秋保大滝パノラマのみち」を下れば滝壺のすぐ近くで水しぶきを浴びるほどの迫力を体感できます。
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(さんかいのたき)
三階の滝は、宮城県蔵王町の蔵王連峰東側、澄川の支流・石子沢に懸かる落差181m、幅約7mの段瀑です。標高およそ750mから570mにかけて三段で落下し、宮城県内では珍しい100mを超える滝として東北屈指の規模を誇ります。蔵王エコーライン沿いの滝見台から不動滝とともに一望でき、冬季はエコーラインとともに閉鎖されるため見学は春から秋に限られます。
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(なめがわのおおたき)
滑川の大滝は、山形県米沢市大沢の吾妻連峰北麓、松川上流の標高約860mに懸かる落差約80m、幅約40mの滝で、東北地方でも最大級です。流紋岩の広い岩盤を幅いっぱいに滑り落ちる姿が「滑川」の名にふさわしく、道路からは見えない知る人ぞ知る名瀑です。滑川温泉福島屋前の吊橋は2022年に架け替えられ、登山道を約20分登ると展望台に着きます。
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(しらいとのたき)
白糸の滝は、山形県戸沢村古口の最上峡西端、最上川右岸に懸かる落差約120mの段瀑で、最上峡の滝群では最大規模です。松尾芭蕉が『おくのほそ道』に記し、『義経記』には北の方が詠んだとされる歌も残る古くからの歌枕です。国道47号沿いの白糸の滝ドライブインから最上川越しに全景を望めるほか、最上川芭蕉ライン舟下りでは川面から滝を見上げられます。
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(ななつたき)
七ツ滝は、山形県鶴岡市田麦俣の六十里越街道沿いに懸かる落差約90mの滝で、断崖を上段約50m、下段約40mの二段に分かれて落ちます。江戸時代には湯殿山・月山への参詣者が滝に打たれて身を清めたと伝えられ、幾本もの流れが岩壁の途中で一本にまとまる形が特徴です。全景は街道沿いの七ツ滝公園から見渡せ、見学できるのは5月中旬から11月上旬までです。
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(おつじがたき)
乙字ケ滝は、福島県須賀川市と玉川村の境を流れる阿武隈川本流に懸かる滝で、落差は約6mながら幅は約100mに及び、「小ナイアガラ」の別称があります。川が「乙」の字に大きく屈曲して流れ落ちることが名前の由来です。1689年に松尾芭蕉が訪れて「五月雨の滝降りうづむ水かさ哉」と詠んだとされ、滝のそばに句碑が建てられています。
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(ちょうしがたき)
銚子ケ滝は、福島県郡山市熱海町石筵の安達太良山麓、石筵川に懸かる落差約48m、幅約27mの滝です。上部で細く絞られた水が末広がりに落ちる姿が酒を注ぐ銚子に似ていることからその名がつき、旱魃の村を救うため名主の娘が滝壺に身を投じたという伝説が伝わります。石筵ふれあい牧場先の登山道入口から徒歩約40分で滝壺に降りられます。
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(さんじょうのたき)
三条の滝は、福島県檜枝岐村の尾瀬ヶ原の水を集めた只見川が一気に落下する落差約100m、幅約20〜30mの直瀑で、水量日本一ともいわれます。1804年の「檜枝岐村絵図」に「三丈乃瀧」として描かれ、水量が減ると流れが三筋に分かれることにちなむ名とされます。残雪が解ける6月から7月が最も迫力があり、展望台まで水煙が届くほどです。
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(ふくろだのたき)
袋田の滝は、茨城県大子町の滝川に懸かる高さ120m、幅73mの大岩壁を四段に落ちる段瀑で、華厳滝、那智の滝と並ぶ日本三名瀑の一つです。西行法師が四季に一度ずつ訪れるべきと讃えたことから「四度の滝」とも呼ばれ、2015年には生瀬滝とともに国の名勝に指定されました。観瀑トンネルの先の第一観瀑台とエレベーターで上がる第二観瀑台から全景を望めます。
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(けごんたき)
華厳滝は、栃木県日光市の中禅寺湖から流れ出る大尻川に懸かる落差97mの直瀑で、袋田の滝、那智の滝とともに日本三名瀑に数えられます。男体山の溶岩がせき止めた中禅寺湖の唯一の流出口で、中段からは伏流水が十二滝となって簾のように流れ落ちます。1930年開業のエレベーターで岩盤を100m下ると、滝壺とほぼ同じ高さの観瀑台に立てます。
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(きりふりのたき)
霧降の滝は、栃木県日光市の霧降川に懸かる上段約25m、下段約26mの二段の滝で、華厳滝、裏見滝とともに日光三名瀑に数えられてきました。下段で岩壁に当たった水が霧が降るように飛び散ることからその名で呼ばれます。葛飾北斎が「諸国瀧廻り」で描いたことでも知られ、駐車場から数分の観瀑台から谷を隔てて全景を一枚の絵のように眺められます。
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(ふきわれのたき)
吹割の滝は、群馬県沼田市の片品川に懸かる高さ7m、幅30mの滝で、巨大な岩盤が吹き割れたように裂けた割れ目に三方から水が流れ込む姿から「東洋のナイアガラ」と称されます。1936年に「吹割渓ならびに吹割瀑」として国の天然記念物および名勝に指定されました。滝壺が竜宮に通じるという伝説が残り、遊歩道は12月中旬から3月下旬まで閉鎖されます。
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(じょうふのたき)
常布の滝は、群馬県草津町の湯川支流・大沢川にかかる落差約70メートルの滝で、白根山の火砕流が固まった溶結凝灰岩の赤や黒の岩肌が特徴です。1990年に日本の滝百選に選ばれましたが、滝壺へのハイキングコースは落石の危険から2014年9月以降閉鎖され、現在は登山道途中の展望台から谷越しに遠望するのが唯一の方法です。
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(たなしたのふどうたき)
棚下の不動滝は、群馬県渋川市にある落差37メートルの雄滝と落差40メートルの雌滝からなる滝で、赤城山の溶岩がつくった崖の裏側が洞窟状に浸食され、水の幕越しに外を眺められる裏見の滝として知られます。滝裏には不動明王を祀る不動院の奥院があり、東日本大震災で参道が崩落したのち、2020年8月に見学が再開されました。
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(まるがみのたき)
丸神の滝は、埼玉県小鹿野町の両神山を源とする滝越沢にかかる三段の段瀑で、12メートル・14メートル・50メートルの計76メートルを細い水流が砂岩の岩肌を静かに滑り落ちます。江戸後期の「新編武蔵風土記稿」にも記され、1990年に埼玉県で唯一の日本の滝百選に選ばれ、現在はジオパーク秩父のジオサイトにも位置づけられています。
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(ほっさわのたき)
払沢の滝は、東京都檜原村の北秋川支流セト沢にかかる四段の段瀑で、全体の落差は60メートル、遊歩道から見える最下段だけでも26メートルあります。水の姿が僧侶の払子に似ることから払子の滝と呼ばれたのが名の由来で、冬は氷瀑となり、村では最大結氷日を予想する氷瀑クイズが恒例行事になっています。都内で唯一の日本の滝百選です。
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(はやとおおたき)
早戸大滝は、神奈川県相模原市の丹沢大山国定公園内、早戸川源流部の大滝沢にかかる落差約50メートルの段瀑です。上段の中ほどに張り出した大岩が水流を隠して全貌を一度に見られないことから「幻の大滝」と呼ばれ、本間橋から渡渉を繰り返す片道2〜3時間の難路のため沢登りの経験と装備が欠かせません。早戸川林道は崩落による通行止めが繰り返されています。
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(しゃすいのたき)
洒水の滝は、神奈川県山北町の酒匂川水系滝沢川に懸かる三段の滝で、一の滝約69メートルを含む総落差は100メートルを超え、古くから「相模国第一の滝」と称されてきました。鎌倉時代初期に僧・文覚が百日間の滝行をしたと伝わり、2004年の落石で立ち入り禁止となった滝壺付近は、2022年4月に226段の遊歩道と観瀑台が整備されて再開放されました。
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(すずがたき)
鈴ヶ滝は、新潟県村上市高根の三面川水系高根川上流に懸かる落差約55メートル、幅約10メートルの滝で、源義経が奥州へ向かう途中に駒を止めて眺めたという伝承が残ります。遊歩道の途中には「滝の貴婦人」と呼ばれる落差約38メートルの小滝もあり、大滝との対比が魅力ですが、朝日スーパーラインや林道が災害復旧工事で通行止めとなり、鑑賞できない期間が続いています。
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(なえなたき)
苗名滝は、新潟県妙高市と長野県との県境を流れる関川に懸かる落差約55メートルの直瀑で、約3万年前に黒姫山の噴火で流れ出た溶岩の末端に形成され、周囲には柱状節理や板状節理が発達しています。轟音が地震のようだったことから古語「なゐ」にちなんで呼ばれた名が転じたと伝わり、滝の近くには1813年に訪れた小林一茶の句碑が立っています。
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(そうたき)
惣滝は、新潟県妙高市関山の燕温泉の奥、太田切川上流の大倉沢に懸かる落差約80メートル、幅約6メートルの直瀑で、妙高市随一の落差を誇ります。輝石安山岩の断崖を滑り落ちる水には温泉成分が含まれ、周囲に硫黄の香りが漂います。古くから修験の行場で滝前に惣滝不動明王が祀られ、燕温泉近くの展望台から遠望できるほか、直下へは鎖場を含む片道約1時間の道です。
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(しょうみょうだき)
称名滝は、富山県立山町の常願寺川水系称名川に懸かる四段の滝で、総落差350メートルは日本一、最下段の第四段だけでも126メートルあります。名は法然が轟音を称名念仏の声として聞いたことに由来すると伝わり、1973年に国の名勝・天然記念物となりました。雪解け水の豊富な4〜5月には右側に落差約500メートルのハンノキ滝が出現し、滝見台まではしぶきが届きます。
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(うばがたき)
姥ケ滝は、石川県白山市中宮の蛇谷にある落差約76メートル、幅約40メートルの分岐瀑で、傾斜した岩盤の上を無数の細い流れが滑り落ちる姿を老婆の白髪に見立てて名付けられました。1977年の白山スーパー林道(現・白山白川郷ホワイトロード)開通で訪れやすくなり、滝の目の前には滝を眺めながら足湯に浸かれる天然の露天風呂「親谷の湯」が湧いています。
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(りゅうそうがたき)
龍双ケ滝は、福井県池田町の部子川と稗田川の合流点にある落差約60メートル、幅約20メートルの分岐瀑で、幾筋にも分かれた水が岩肌を絹布のように滑り落ちます。名は近くに住んだ修行僧・龍双坊に由来すると伝わり、滝壺の龍が雨を伴って天に昇るという伝説から雨乞いの場とされました。駐車場から徒歩5分で滝壺のそばまで近づけ、下流には甌穴群があります。
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(ななつがまごだんのたき)
七ツ釜五段の滝は、山梨県山梨市の西沢渓谷にある笛吹川源流部の滝で、五段の滝と七つの釜が連続し、花崗岩の白い岩盤の上を流れる水がコバルトブルーやエメラルドグリーンに見えます。渓谷入口から徒歩約2時間、帰路は1968年まで木材を運んだ森林軌道・三塩軌道の跡を歩き、12月1日から4月下旬までは冬季閉鎖となります。
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(きたしょうじがたき)
北精進ケ滝は、山梨県北杜市の石空川上流、標高約1400メートル付近に懸かる落差約121メートル、幅約35メートルの段瀑で、東日本最大級の落差を誇ります。行者が沐浴して身を清めた滝と伝わり、滝見台へは遊歩道を片道約40分、途中で糸魚川静岡構造線の露頭を間近に観察でき、滝見台からは直下に続く落差約40メートルの九段の滝も同時に望めます。
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(せんがたき)
仙娥滝は、山梨県甲府市の御岳昇仙峡の最奥部に懸かる落差約30メートルの滝で、断層によって生じ、花崗岩の岩肌を削りながら勢いよく落下します。名は中国神話で月に昇った嫦娥にちなむとされ、昇仙峡は1953年に特別名勝となりました。滝上の駐車場から徒歩約5分で着き、遊歩道を下ると石門や高さ約180メートルの覚円峰を眺めながら歩けます。
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(よなこだいばくふ)
米子大瀑布は、長野県須坂市の四阿山カルデラ北側から落ちる不動滝(落差約89メートル)と権現滝(落差約82メートル)の総称で、二つの直瀑が並ぶ姿から「双竜の滝」とも呼ばれます。古くから修験道の行場で、滝壺近くに米子不動尊の奥の院が祀られ、2016年に「米子瀑布群」として国の名勝となりました。旧米子鉱山の鉱滓堆積場跡の台地から二本の滝を一望できます。
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(さんぼんだき)
三本滝は、長野県松本市の乗鞍高原最上部、標高約1800メートルの森に懸かる滝で、小大野川本流と黒い沢、無名沢の三つの流れがひとつの滝壺に落ち合うことから名付けられました。三本はそれぞれ落差約50〜60メートルで水源も岩質も異なり、冬はすべてが凍って青白い氷瀑になります。1981年に長野県の名勝となり、番所大滝、善五郎の滝とともに乗鞍三滝と呼ばれます。
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(ただちのたき)
田立の滝は、長野県南木曽町の木曽川水系坪川上流に連なる大小十数の滝の総称で、うるう滝、螺旋滝、洗心滝、霧ヶ滝、天河滝、不動滝など姿の異なる滝を自然歩道で次々に巡れます。主瀑の天河滝は高さ約40メートルの花崗岩の壁を水が直下する滝で、古くは雨乞いの祈願のときにしか登らない聖地と伝わります。粒栗駐車場から天河滝までは約1時間の山道です。
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(あべのおおたき)
安倍の大滝は、静岡県静岡市の安倍川最上流、梅ヶ島温泉の近くに懸かる落差約80メートル、幅約4メートルの直瀑で、静岡県内では最大級の落差を持ち、古くは「駿河大滝」とも呼ばれました。県道29号の入口から吊り橋を渡って片道約45分の遊歩道で滝正面の展望地に出られ、2024年初めの土砂崩れによる通行止めは2025年1月に復旧しています。
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(じょうれんのたき)
浄蓮の滝は、静岡県伊豆市の天城山北麓、狩野川水系本谷川に懸かる落差約25メートル、幅約7メートルの直瀑で、約1万7000年前の鉢窪山の溶岩流の末端にでき、岩壁に柱状節理が見られます。名はかつて左岸にあった浄蓮寺に由来し、周辺の岩壁には県天然記念物のハイコモチシダが群生します。滝壺の主の女郎蜘蛛の伝説や、石川さゆりの「天城越え」の歌碑でも知られます。
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(しらいとのたき・おとどめのたき)
白糸の滝・音止めの滝は、静岡県富士宮市の富士山西麓、芝川に隣り合って懸かる二つの滝です。白糸の滝は幅約200メートルの溶岩の隙間から富士山の地下水が湧き出し、絹糸のような無数の流れが落差約20メートルを落ち、芝川本流が一気に落ちる落差約25メートルの音止めの滝と対をなします。1936年に国の名勝・天然記念物、2013年に世界文化遺産「富士山」の構成資産となりました。
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(あてらのななたき)
阿寺の七滝は、愛知県新城市の阿寺川にかかる段瀑で、礫岩の断層崖を霹靂滝から敲壺滝まで七段に分かれて流れ落ち、総落差は62mに達します。滝壺に深さ約7mの甌穴を持つ地質的価値から1934年に国の名勝・天然記念物に指定され、安倍晴明が若い頃に修行したという伝説も残ります。駐車場から遊歩道を15分ほど歩くと、七段が折り重なる全景を眺められます。
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(ねおのたき)
根尾の滝は、岐阜県下呂市小坂地域の濁河川に懸かる落差約63メートル、幅約5メートルの直瀑で、御嶽山の摩利支天溶岩流の末端に生まれ、幕末の画家・貫名海屋が「根尾泉図」に描きました。200を超える滝がある小坂の滝群を代表する存在ですが、2020年7月の豪雨で吊り橋が流失し遊歩道も崩落したため、現在はガイド付きツアーでのみ訪れることができます。
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(ひらゆおおたき)
平湯大滝は、岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷平湯にある落差約64メートル、幅約6メートルの直瀑で、飛騨三大名瀑の一つに数えられます。武田信玄の家臣・山県昌景の軍勢が白猿に導かれた温泉で回復したという平湯温泉の起源伝説の地で、厳冬期には全体が凍った青みを帯びた氷瀑となり、毎年2月15日から25日の平湯大滝結氷まつりではライトアップと花火が行われます。
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(ようろうのたき)
養老の滝は、岐阜県養老町の養老山地の谷に懸かる落差約32メートル、幅約4メートルの滝で、樵の源丞内が汲んだ滝の水が酒になったという孝子伝説で名高く、717年に元正天皇が年号を「養老」に改めたと伝わります。砂岩層とチャート層の境をなす断層の上に落ち、下流の養老公園に湧く菊水泉とともに1985年に名水百選に選ばれました。居酒屋チェーン「養老乃瀧」の社名の由来でもあります。
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(あみだがたき)
阿弥陀ケ滝は、岐阜県郡上市の前谷川上流に懸かる落差約60メートル、幅約7メートルの直瀑で、722年に泰澄が見出して「長滝」と名付けたと伝わる白山信仰の滝行の霊場です。滝の北側の洞窟から裏側へ回り込んで水のカーテン越しに景色を眺められるのが特徴で、葛飾北斎が「諸国滝廻り」に描き、入口の阿弥陀ヶ滝荘は元祖流しそうめんの店として知られます。
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(ぬのびきのたき)
布引の滝は、三重県熊野市の楊枝川支流にかかる四段の滝で、花崗斑岩の一枚岩を滑るように落ち、最下段の約29mを含む総落差は約53mとされます。飛沫も立てず白布を引いたように静かに流れる姿が名の由来で、熊野信仰の行場として四十八ヶ山秘所行場の一つに数えられ、周囲の森約20ヘクタールは木を切らずに守る「きらずの森」として保全されています。
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(あかめしじゅうはちたき)
赤目四十八滝は、三重県名張市の滝川渓谷に連なる滝群の総称で、約4kmの遊歩道沿いに不動滝や布曳滝、荷担滝など赤目五瀑をはじめ大小の滝が続きます。役行者が修行した地と伝わり、赤い目の牛に乗った不動明王の伝説が地名の由来とされ、特別天然記念物のオオサンショウウオが生息するほか、小説『赤目四十八瀧心中未遂』の舞台としても知られます。
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(ななつがまたき)
七ツ釜滝は、三重県大台町の大杉谷にかかる段瀑で、総落差120m以上、幅約15mの岩壁に丸く削られた釜が段状に連なります。到達するには大杉谷登山口から鎖場や吊り橋が続く登山道を桃の木山の家まで3〜4時間、さらに40分ほど歩く必要があり、百選の中でも到達難度が最も高い部類に入るため、山小屋泊で往復するのが一般的です。
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(やつぶちのたき)
八ツ淵の滝は、滋賀県高島市の武奈ヶ岳中腹を流れる鴨川源流域にある八つの滝と淵の総称で、最大の貴船ヶ淵は落差約30mの直瀑、七遍返し淵は水流が七度向きを変えて落ちる姿が名の由来です。ガリバー青少年旅行村から大摺鉢までは遊歩道が整備されていますが、2014年の台風で上流部が崩れ、大摺鉢より上は通行止めが続いています。
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(かなびきのたき)
金引の滝は、京都府宮津市の滝馬川上流にかかる落差約40m、幅約20mの分岐瀑で、右の幅広い男滝と左の細い女滝が二筋に分かれて落ち、滝壺が浅いため落水のすぐそばまで近づけます。日本の滝百選に選ばれた京都府唯一の滝で、農民が滝の水を業火に変えたという伝承にちなむ火祭りが1984年から2012年まで行われていました。
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(みのおたき)
箕面滝は、大阪府箕面市の箕面川にかかる落差33m、幅約5mの直瀑で、658年に役行者が滝の下で修行し瀧安寺を開いたと伝わる修験道の道場です。阪急箕面駅から滝道を約2.8km歩くと滝前に着き、秋の紅葉は関西屈指の名所として年間200万人以上が訪れるとされ、名物のもみじの天ぷらも滝道の店で味わえます。瀧安寺は宝くじ発祥の地ともいわれます。
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(ぬのびきのたき)
布引の滝は、兵庫県神戸市の六甲山地南麓を流れる布引渓流にかかる雄滝、夫婦滝、鼓滝、雌滝の総称で、最大の雄滝は落差43mで、那智の滝、華厳の滝と並ぶ日本三大神滝に数えられます。『伊勢物語』に描かれ在原業平や藤原定家が歌に詠んだ歌枕で、新神戸駅から徒歩10分ほどで雌滝に着く近さと、滝道に並ぶ布引三十六歌碑が特徴です。
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(はらふどうたき)
原不動滝は、兵庫県宍粟市の八丈川にかかる滝で、落差88mを三段に分かれて落ちる男滝と、その脇から滝壺へ注ぐ女滝が一つの滝壺で合流し、兵庫県内でも最大級の規模を誇ります。1969年に国定公園シリーズの切手の図案に採用され、滝正面の吊り橋「奥かえで橋」から三段の全景を眺められ、二つの滝が寄り添う姿から縁結びの滝としても知られます。
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(てんだき)
天滝は、兵庫県養父市の大屋川支流にかかる落差98mの滝で、兵庫県内最大の落差を誇り、天から降り注ぐような姿が名の由来とされます。渓谷入口から約1.2kmの登山道にはしのび滝や夫婦滝など七つの滝が続き、片道約45分で滝前に着きます。1996年のNHK連続テレビ小説『ふたりっ子』のオープニングにも登場しました。
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(さるおだき)
猿尾滝は、兵庫県香美町にある上下二段の段瀑で、岩肌を荒々しく直下する雄滝約39mと岩の割れ目を滑るように流れる雌滝約21mが対照的な表情を見せ、1968年に兵庫県の名勝に指定されました。江戸時代に村岡藩主の山名氏がそうめん流しを楽しんだと伝わり、岩肌に観音像などに見える自然石仏があることでも知られます。駐車場から徒歩3分ほどで滝前に立てます。
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(そうもんのたき)
双門の滝は、奈良県天川村の弥山川上流、双門峡に懸かる落差約70mの滝で、上部は数段の段瀑、下部は細い岩の隙間を縫って一気に落下します。滝の直下へ通じる一般ルートはなく、鎖や30本以上の鉄梯子が架かる弥山川ルートを登った双門テラスからの遠望が主な観賞方法で、百選の中でも到達が最も困難な滝の一つとして知られます。
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(ふどうななえのたき)
不動七重の滝は、奈良県下北山村の前鬼川に懸かる段瀑で、総落差約160mを七段に分けて落ち、三段目の大滝は落差約80mに達する関西随一の名瀑と称されます。役行者が開いたと伝わる前鬼の修行地にあり、林道から森林浴歩道を下って吊り橋を渡ると大滝を正面に望む展望所に着き、往復およそ100分の行程です。林道は狭く落石も多いため注意が必要です。
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(ささのたき)
笹の滝は、奈良県十津川村の滝川上流に懸かる落差約32mの直瀑で、大峰花崗岩の白い岩壁を豊かな水が滑らかに流れ落ち、下流は一枚岩を清流が滑る渓流瀑となっています。林道を約13km遡った駐車場から沢沿いを10分ほど歩けば滝前に出ますが、落石のおそれから主瀑付近には立入禁止区域が設けられています。十津川温泉郷から比較的近いのも魅力です。
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(なかのたき)
中の滝は、奈良県上北山村の大台ヶ原東ノ川上流に懸かる落差約250mとされる大瀑布で、台地の縁から谷底へ切れ落ちる岩壁を白い水流が幾段にも分かれて流れ下り、隣には落差約200mの西ノ滝が並びます。滝壺への一般道はなく、東大台周遊コースの展望岩・大蛇嵓から東ノ川の谷越しに遠望するのが代表的な眺め方です。
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(なちのたき)
那智滝は、和歌山県那智勝浦町の那智川に懸かる落差133m、銚子口の幅13mの滝で、一段の滝としては日本一の落差とされ、水流が三筋に分かれることから三筋の滝とも呼ばれます。熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体として滝そのものが神と崇められ、2004年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産となりました。
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(くわのきのたき)
桑ノ木の滝は、和歌山県新宮市相賀の桑ノ木谷に懸かる落差約21m、落口の幅約8mの直瀑で、かつて周囲に桑の木が多く生えていたことが名の由来とされます。熊野地方から選ばれた百選の滝の中では最も落差が低い分ごく近くから眺められ、吊橋を渡り杉林の沢沿いを15〜20分歩くと苔むした岩に囲まれた滝前に着きます。
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(はっそうのたき)
八草の滝は、和歌山県白浜町の日置川中流域にある落差約22mの直瀑で、川に面した山腹の岩壁から日置川の水面へ向かって一気に落ち、かつては品瀬川滝とも呼ばれました。雨量で水量が大きく変わり、晴天が続くと水がほとんど途絶えるため幻の滝とも呼ばれ、対岸の県道沿いに設けられた小さな展望所から眺めるのが通常です。
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(だいせんたき)
大山滝は、鳥取県琴浦町の加勢蛇川上流、地獄谷に懸かる上段約28m、下段約14mの段瀑で、鳥取県最大の滝と称されます。かつては三段でしたが1934年の室戸台風の大水で中段が崩れて二段になったと伝わり、一向平キャンプ場からの遊歩道には高さ約30m、長さ約45mの大山滝吊橋が架かり、滝見台から鎖を頼りに下れば滝壺近くまで行けます。
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(あめだき)
雨滝は、鳥取県鳥取市国府町の雨滝川に懸かる落差約40m、幅約4mの直瀑で、柱状節理が発達した玄武岩の断崖を豊かな水量で落下し、鳥取県随一の名瀑と称されます。滝前には不動明王が祀られ、雨乞い祈願と結びついた名を持ち、毎年6月の滝開き祭では滝を背に因幡の傘踊りが奉納されます。渓谷の滝は雨滝四十八滝と総称されます。
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(だんぎょうのたき)
壇鏡の滝は、島根県隠岐の島町の那久川上流に懸かる滝で、岩壁中央の壇鏡神社を挟んで落差約50mの雄滝と約40mの雌滝が左右に落ちます。粗面岩の下の火砕堆積物が侵食されたオーバーハング地形により雄滝は裏側に回り込める裏見の滝となり、牛突きの出場者が身を清める勝者の水としても知られ、近くの湧水は名水百選です。
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(りゅうずやえだき)
龍頭八重滝は、島根県雲南市掛合町にある龍頭が滝と八重滝という二つの瀑布群の総称で、二つの滝群をひとつとして百選に数えた珍しい例です。龍頭が滝の雄滝は落差約40mで滝観音を祀る岩窟から裏見でき、八重滝は猿飛滝から八汐滝まで八つの滝が約1.5キロにわたって連続し、片道35分ほどの遊歩道で個性の異なる滝を順に巡れます。
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(かんばのたき)
神庭の滝は、岡山県真庭市の神庭川に懸かる落差約110m、幅約20mの滝で、石灰岩の断崖を一気に落ちる姿は中国地方随一の規模とされ、国の名勝「神庭瀑」に指定されています。園内には約160頭のニホンザルが生息して昭和32年から大阪大学の研究が続けられ、猿と滝を同時に楽しめる場所として知られます。石灰岩の洞窟「鬼の穴」も園内にあります。
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(じょうせいだき)
常清滝は、広島県三次市作木町の作木川支流に懸かる落差約126mの滝で、流紋岩の断崖を荒波の滝、白糸の滝、玉水の滝と名付けられた三段に分かれて落ちます。江戸時代の地誌「芸藩通志」に常青瀑と記され、広島県で唯一の百選の滝ですが、流域面積が小さく水量は多くないため滝壺がほとんどなく、雨上がりが観賞の狙い目とされます。
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(じゃくちきょうごりゅうのたき)
寂地峡五竜の滝は、山口県岩国市錦町の寂地川に懸かる連瀑で、高さ200mを超える断崖を竜頭、竜門、白竜、登竜、竜尾と竜にちなむ五つの滝が連続して落ち、遊歩道で1時間ほどで巡れます。峡谷の名は大蛇を退治した寂地坊という僧に由来し、寂地川は1985年に名水百選、滝は1990年に日本の滝百選に選ばれました。
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(おおがまのたき)
大釜の滝は、徳島県那賀町の釜ヶ谷川に懸かる落差約20メートルの滝で、深さ約15メートルの釜のような滝壺が名前の由来です。両岸に高さ100メートルを超える岸壁がそそり立つ峡谷の底にあり、青く澱む滝壺には大蛇が棲むという伝説が伝わります。国道193号の脇から全景を見下ろせ、近くの大轟の滝と合わせて訪ねる人が多いです。
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(とどろきくじゅうくたき)
轟九十九滝は、徳島県海陽町の王余魚谷川に連なる滝群の総称で、主瀑の本滝は落差約58メートルと徳島県一を誇ります。滝は轟神社の摂社である本滝神社のご神体として崇められ、毎年11月第2日曜日の秋祭りでは神輿が約140段の石段を駆け下りて滝壺に飛び込む滝渡御が行われます。本滝から鍋割滝まで約1.5キロの遊歩道が続きます。
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(あまごいのたき)
雨乞の滝は、徳島県神山町の高根谷川に懸かる夫婦滝で、右に三段に落ちる落差約45メートルの雌滝、左に直瀑の落差約27メートルの雄滝が並びます。名は農民が干ばつのたびに鐘や太鼓を鳴らして雨乞いをしたことに由来し、竜王神と不動尊が祀られています。駐車場から約20分の遊歩道沿いには不動滝やもみじ滝など五つの滝と淵が続きます。
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(ゆきわのたき)
雪輪の滝は、愛媛県宇和島市の滑床渓谷にある全長約300メートル、幅約20メートルのナメ滝で、花崗岩の一枚岩を滑る水紋が雪の輪のように見えることが名の由来です。遊歩道から見えるのは約80メートルの部分で、斜度約35度の岩盤を澄んだ水が薄く広がって流れます。夏は天然のウォータースライダーとして滑り降りる体験で人気です。
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(ごらいこうのたき)
御来光の滝は、愛媛県久万高原町の面河渓最奥、石鎚山のほぼ直下に懸かる二段の滝で、落差は約102メートルとされますが実測約64メートルとの報告もあります。南向きのため朝日を正面から受け、水しぶきが輝くことが名の由来です。滝の直下へは渡渉を伴う登山道を片道3時間近く歩く必要があり、百選の中でも最難関と評されます。
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(りゅうおうのたき)
龍王の滝は、高知県大豊町の梶ヶ森七合目付近、佐賀山川に懸かる落差約20メートルの直瀑です。梶ヶ森は空海が修行したと伝わる山で、滝も行者が身を清める霊場として敬われ、滝壺には大蛇に化身した娘が住むという伝説が残ります。高知県の名水40選にも選ばれ、駐車場から遊歩道を10分ほど歩けば老杉に囲まれた滝の前に立てます。
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(とどろきのたき)
轟の滝は、高知県香美市の日比原川に懸かる落差82メートルの三段の滝で、上段約23メートル、中段約25メートル、下段約34メートルが段ごとに滝壺を持ちます。最上段の滝壺は直径およそ15メートルの甌穴です。高知県の名勝・天然記念物で、平家の落人の娘である玉織姫が大蛇にさらわれたという伝説が伝わり、滝壺の脇に姫を祀る社が建ちます。
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(おおたるのたき)
大樽の滝は、高知県越知町の大樽谷川に懸かる落差34メートルの滝で、4億年以上前にできたとされる三滝花崗岩の白い岩肌を水が真っ直ぐに落ちます。標高225メートルほどと里に近く、駐車場から遊歩道を10分ほどで滝壺に着きます。一帯は横倉山県立自然公園に含まれ、1934年に牧野富太郎が植物採集会の指導に訪れた土地でもあります。
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(かんのんのたき)
観音の滝は、佐賀県唐津市七山地区の滝川川に懸かる落差45メートル、幅9メートルの滝で、男滝とも呼ばれます。滝口の傍らには1714年建立と伝わる福聚院の観音堂があり、豊臣秀吉の側近であった広沢局が滝の水で目を洗って眼病が治ったという伝説から、生目観音として信仰されています。渓谷には八つの滝と淵を結ぶ約2キロの遊歩道が整備されています。
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(みかえりのたき)
見帰りの滝は、佐賀県唐津市相知町伊岐佐の伊岐佐川に懸かる落差100メートルの滝で、九州でも屈指の規模を誇ります。険しい坂を登り返してでももう一度見たいと思わせることが名の由来です。滝と下流沿いには約40種4万株のアジサイが植えられ、1988年から毎年6月にあじさいまつりが開かれて夜のライトアップも行われます。
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(しじゅうさんまんたき)
四十三万滝は、熊本県菊池市の菊池渓谷を代表する落差10メートルほどの滝で、阿蘇外輪山に降った雨が地下を巡って湧き出すため源流部ながら水量が豊かで、夏でも冷たいです。名の由来は昭和のはじめの景勝地人気投票で四十三万票を集めたという説と、一日の水量が四十三万石にちなむという説があります。周辺には掛幕の滝や天狗滝が連続します。
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(せんだんとどろのたき)
栴檀轟の滝は、熊本県八代市泉町柿迫の川辺川上流に懸かる高さ70メートルの直瀑で、平家の落人伝説で知られる五家荘の入口にあたります。名はかつて近くにあったセンダンの大樹に由来し、轟の字は落水の轟音を表します。せんだん轟公園の駐車場から遊歩道と階段を下ると、飛沫が届くほどの距離まで滝壺に近づけ、水量の多い時期には水煙が谷を白く染めます。
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(すがるがたき)
数鹿流ヶ滝は、熊本県南阿蘇村立野の黒川に懸かる落差60メートル、幅20メートルの滝で、健磐龍命が外輪山を蹴破った割れ目にできたと語られます。2016年の熊本地震で周囲の山腹が崩れ阿蘇大橋も崩落して長く近づけませんでしたが、2021年10月に展望所が整備され、再び正面から滝と新旧の橋を望めるようになりました。
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(かなめのたき)
鹿目の滝は、熊本県人吉市鹿目町の鹿目川上流にある三つの滝の総称で、柱状節理の岩壁を一直線に落ちる落差36メートルの雄滝、斜面を滑る落差30メートルの雌滝、緩やかな平滝からなります。雄滝の崖下には人吉盆地がかつて湖であったことを示す地層が露出しています。九州自然歩道の起点でもあり、市街地から車で30分足らずで行けます。
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(しんどうのたき)
震動の滝は、大分県九重町の九酔渓に懸かる雄滝と雌滝からなる滝で、雄滝は落差83メートル、雌滝は落差93メートルとされます。落水の勢いで周囲が震動するように感じられることが名の由来で、1486年の船岡新宮八幡縁起にも登場します。2006年に開通した長さ390メートルの九重夢大吊橋の中央から、二つの滝を一望できます。
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(にししいやのたき)
西椎屋の滝は、大分県玖珠町と宇佐市院内町の境界付近、日出生川の断崖に懸かる落差約86メートルの直瀑で、古くは鎮西第一と賞され、東椎屋の滝、福貴野の滝とともに宇佐の三瀑と呼ばれます。駐車場から急な歩道を約400メートル下った観瀑台から全景を見上げられます。上流の日出生ダム建設に伴い、落口周辺の景観は変化したと指摘されています。
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(ひがししいやのたき)
東椎屋の滝は、大分県宇佐市の滝川に懸かる落差約85メートル、幅約5メートルの直瀑で、華厳滝を思わせる端麗な姿から九州華厳とも呼ばれます。多くの滝が不動明王を祀るのに対し、古くから観音信仰の霊場であったと伝わります。駐車場から徒歩十分ほどで滝壺の手前まで近づけ、宇佐の三瀑を巡るコースの一つとして親しまれています。
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(はらじりのたき)
原尻の滝は、大分県豊後大野市の緒方川に懸かる落差約20メートル、幅約120メートルの滝で、田園の只中に忽然と現れる独特の地形から東洋のナイアガラと呼ばれます。約9万年前の阿蘇山の火砕流が固まった溶結凝灰岩を川が削って生まれ、崖面には柱状節理が現れています。吊橋の滝見橋から全景を望め、4月には周辺でチューリップの催しも開かれます。
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(せきのおのたき)
関之尾滝は、宮崎県都城市の庄内川に懸かる幅約40メートル、落差約18メートルの大滝で、約33万年前から34万年前の火砕流が固まった溶結凝灰岩を削って生まれました。上流には長さ約600メートル、幅約80メートルにわたる甌穴群が広がり、1928年に国の天然記念物に指定されています。大滝の脇の男滝・女滝は明治期の用水開削で生まれた人工の滝です。
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(やとぎのたき)
矢研の滝は、宮崎県都農町の尾鈴山東麓、矢研谷に懸かる落差約73メートルの滝で、岩肌を幾筋にも分かれて滑り落ちます。神武天皇が東征に先立ってこの水で矢を研いだという伝説が名の由来です。周辺の滝々は尾鈴山瀑布群として1944年に国の名勝に指定され、滝群を対象とした名勝指定としては日本で最初の例とされます。登山口から徒歩三十分ほどです。
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(むかばきのたき)
むかばきの滝は、宮崎県延岡市の行縢山に懸かる落差約77メートル、幅約30メートルの滝で、雄岳と雌岳の二つの岩峰の間を刻む谷に落ちます。日本武尊が山を「むかばき」と名づけ、滝を矢筈の滝と呼んだという伝説が伝わり、中世には真言密教の修験の霊場でした。登山口から沢沿いの道を四十分ほど登ると、絶壁を割って落ちる全景が現れます。
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(まないのたき)
真名井の滝は、宮崎県高千穂町の高千穂峡に懸かる落差約17メートルの滝で、阿蘇山の火砕流堆積物を五ヶ瀬川が刻んだV字谷のほぼ中央、柱状節理の断崖から水が落ちます。天孫降臨の際に天村雲命が移した天真名井の湧水を水源とすると伝わります。峡谷は1934年に国の名勝・天然記念物に指定され、貸しボートで水面から滝を見上げられます。
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(りゅうもんだき)
龍門滝は、鹿児島県姶良市の網掛川下流部に懸かる落差約46メートル、幅約43メートルの滝で、高さと幅がほぼ等しく、水が岩肌を薄く広く滑り落ちます。名は唐の人々が中国の龍門の滝を見るようだと称えたことに由来すると伝わります。向かいには市の文化財である滝観音が祀られ、夜間のライトアップでは白く浮かび上がる姿を楽しめます。
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(おおこのたき)
大川の滝は、鹿児島県屋久島町の栗生集落近くに懸かる落差約88メートルの滝で、屋久島でも最大級の規模を誇ります。花崗岩が卓越する島にあって、ホルンフェルスの岩盤を豪快に落下する点が特異です。県道沿いの駐車場から数分で滝壺の間近に立て、かたわらには名水百選の大川湧水が湧きます。大川と書いて「おおこ」と読むのが地元の呼び方です。
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(まりゅどぅのたき)
マリュドゥの滝は、沖縄県竹富町の西表島を流れる浦内川に懸かる落差約16メートルの二段の滝で、名は八重山の言葉で丸い淀を意味し、長径約130メートル、短径約80メートルの楕円形の滝壺を指す呼び名でした。河口から遊覧船で約8キロ上流の軍艦岩まで遡り、遊歩道を四十分ほど歩いた展望台から眺めるのが基本で、間近まで下りることは想定されていません。
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