【概要】
赤目四十八滝は、三重県名張市の滝川渓谷に連なる滝群の総称で、約4kmの遊歩道沿いに不動滝や布曳滝、荷担滝など赤目五瀑をはじめ大小の滝が続きます。役行者が修行した地と伝わり、赤い目の牛に乗った不動明王の伝説が地名の由来とされ、特別天然記念物のオオサンショウウオが生息するほか、小説『赤目四十八瀧心中未遂』の舞台としても知られます。
【歴史】
赤目四十八滝は三重県名張市を流れる宇陀川支流、滝川の渓谷に連なる滝群の総称で、奈良時代に修験道の開祖・役行者が修行した地と伝わります。赤い目の牛に乗った不動明王に出会った伝説が地名の由来とされ、滝入口の延寿院が赤目不動尊を守っています。伊賀忍者の修行場だったとも語られます。1970年に室生赤目青山国定公園の一部となり、1986年に森林浴の森100選、1990年に日本の滝百選に選ばれました。
【特徴】
渓谷は室生火山岩と呼ばれる流紋岩質の溶結凝灰岩からなり、冷却時にできた垂直な節理が階段状の滝と大きな滝壺を生みました。約4kmの遊歩道沿いに大小の滝が続き、なかでも不動滝15m、千手滝15m、布曳滝30m、荷担滝8m、琵琶滝15mは「赤目五瀑」と称されます。四十八は実数ではなく滝の多さを表す言葉とされ、渓谷には特別天然記念物のオオサンショウウオも生息しています。
【見どころ】
入口から不動滝までは比較的平坦で気軽に歩け、千手滝、布曳滝と進むにつれ渓谷らしい景観が深まります。中ほどの荷担滝は大岩を挟んで流れが二手に分かれて落ち、赤目四十八滝を代表する景観として撮影する人が絶えません。最奥の琵琶滝まで往復すると3時間ほどで、夏は涼を求める人、秋は紅葉を楽しむ人でにぎわいます。近鉄大阪線の赤目口駅からバスで約10分と交通の便もよいです。
【トリビア】
直木賞を受賞した車谷長吉の小説『赤目四十八瀧心中未遂』の舞台として知られ、2003年には映画化もされました。名張市によると2013年の観光入込客数は約16万人に上り、三重県内でも屈指の観光地となっています。遊歩道は峠を越えて奈良県側の香落渓へ通じており、県境をまたぐ渓谷歩きも可能です。赤目不動尊への参拝は古くから「滝参り」と呼ばれてきました。
