【概要】
養老の滝は、岐阜県養老町の養老山地の谷に懸かる落差約32メートル、幅約4メートルの滝で、樵の源丞内が汲んだ滝の水が酒になったという孝子伝説で名高く、717年に元正天皇が年号を「養老」に改めたと伝わります。砂岩層とチャート層の境をなす断層の上に落ち、下流の養老公園に湧く菊水泉とともに1985年に名水百選に選ばれました。居酒屋チェーン「養老乃瀧」の社名の由来でもあります。
【歴史】
養老の滝は、岐阜県養老町の養老山地の谷に懸かる滝で、木曽川水系滝谷にあたります。樵の源丞内が汲んだ滝の水が酒になったという養老孝子伝説で名高く、『古今著聞集』などに記されています。717年(霊亀3年)にはこの地を行幸した元正天皇が水の霊験に感じ入り、年号を「養老」に改めたと伝わります。1880年(明治13年)に周辺が養老公園として開園し、1990年(平成2年)に日本の滝百選に選ばれました。
【特徴】
落差約32メートル、幅約4メートルの滝で、養老山地を形成した断層に沿った深い渓谷の奥に懸かります。滝は砂岩層とチャート層の境をなす断層の上に落ちており、岩壁を一筋に流れ落ちる姿は優美です。滝の下流の谷沿いには養老公園が広がり、園内の菊水泉の湧き水は滝とともに「養老の滝・菊水泉」として1985年(昭和60年)に名水百選に選ばれています。周辺は揖斐関ヶ原養老国定公園に含まれます。
【見どころ】
養老鉄道養老駅から滝までは約4キロメートル、公園上部の駐車場からでも約800メートルの急坂を登ります。渓谷沿いの道には土産物店や茶店が並び、滝に近づくにつれ水音が高まります。春は桜、秋は紅葉が谷を彩り、園内には養老天命反転地や孝子伝説ゆかりの養老寺なども点在します。養老神社の境内に湧く菊水泉では名水を汲むことができ、伝説にちなんだ酒や養老サイダーも土産として人気を集めています。
【トリビア】
全国展開する居酒屋チェーン「養老乃瀧」の社名は、この養老の滝と親孝行の伝説にちなんで付けられたとされ、1938年(昭和13年)の創業以来、滝の名を広めてきました。滝の水を使った養老サイダーは長く名物でしたが2000年(平成12年)に製造を終え、その後復刻されました。公園内の観光リフトは現在休止中です。養老改元の故事から、滝の水は「老いを養う」若返りの水として今も親しまれています。




