【概要】
金引の滝は、京都府宮津市の滝馬川上流にかかる落差約40m、幅約20mの分岐瀑で、右の幅広い男滝と左の細い女滝が二筋に分かれて落ち、滝壺が浅いため落水のすぐそばまで近づけます。日本の滝百選に選ばれた京都府唯一の滝で、農民が滝の水を業火に変えたという伝承にちなむ火祭りが1984年から2012年まで行われていました。
【歴史】
金引の滝は京都府宮津市にあり、大手川の支流である滝馬川の上流にかかっています。1990年に日本の滝百選に選ばれた京都府唯一の滝で、天橋立に近い名所として知られます。名の由来には、江戸時代後期に宮津藩の悪政に苦しんだ農民が金引不動尊の力を借りて滝の水を業火に変えたという伝承が伝わります。この伝承に基づき、1984年から2012年までは毎年7月最終日曜に「金引の滝火祭り」が行われました。
【特徴】
落差約40m、幅約20mの分岐瀑で、岩壁の上で水が左右に分かれて落ちます。見学者から向かって右の幅広い流れが男滝、左の細い流れが女滝と呼ばれ、二筋の対比が金引の滝の景観をつくっています。下流には落差約5mの白龍の滝と臥龍の滝が続き、三つを合わせて金引の滝と総称します。滝壺が浅いため落水のすぐそばまで近づけ、晴れた午前中には虹がかかることもあります。
【見どころ】
京都丹後鉄道の宮津駅から車で約15分、京都縦貫自動車道の宮津天橋立ICから約2.5kmと近く、駐車場から遊歩道を数分歩けば滝前に立てます。夏は天然のクーラーのように涼しく、水遊びの家族連れでにぎわいます。新緑や紅葉の時期は緑や紅に縁取られた白い流れが映え、雪の季節は静けさが増します。天橋立や成相寺と同じ日に回れる距離にあるのも魅力です。
【トリビア】
火祭りでは伝承にならい滝にガソリンを流して火柱を立てるという大胆な演出が行われていましたが、2012年を最後に終了しました。2019年下半期には中国のSNS調査で日本の訪問地の28位に入り、2020年には人混みを避けられる場所として人気が急上昇したと報じられました。市街地からほど近い場所にこれほどの規模の滝があること自体が珍しく、地元の誇りとなっています。
