【概要】
笹の滝は、奈良県十津川村の滝川上流に懸かる落差約32mの直瀑で、大峰花崗岩の白い岩壁を豊かな水が滑らかに流れ落ち、下流は一枚岩を清流が滑る渓流瀑となっています。林道を約13km遡った駐車場から沢沿いを10分ほど歩けば滝前に出ますが、落石のおそれから主瀑付近には立入禁止区域が設けられています。十津川温泉郷から比較的近いのも魅力です。
【歴史】
笹の滝は奈良県十津川村内原を流れる滝川の上流、標高約500m付近に懸かる滝です。滝川は大峯奥駈道の一峰・涅槃岳(約1376m)などを源とする十津川の支流で、原生林に覆われた深山幽谷の地として古くから知られてきました。1990年に日本の滝百選に選定され、滝川渓谷は奈良県の「やまとの水」にも選ばれています。
【特徴】
笹の滝は落差約32mの直瀑で、大峰花崗岩の白い岩壁を豊かな水量が滑らかに流れ落ちます。滝壺の下流は一枚岩の上を清流が滑る渓流瀑となっており、主瀑と渓流の対比が美しい景観をつくります。周囲は花崗岩の地質で、水は驚くほど透明です。上流には四ッ滝や夫婦滝が懸かりますが、これらは沢登りの技術がなければ近づけない秘瀑です。
【見どころ】
国道168号の滝川集落から林道を約13km、車で30分ほど遡ると入口の駐車場(約10台)に着き、そこから木々が鬱蒼と茂る沢沿いの道を10分ほど歩くと滝前に出ます。新緑と紅葉の季節が特に美しく、飛沫を浴びるほど近くで滝を望めます。ただし主瀑付近は落石のおそれがあるため立入禁止区域が設けられており、指示に従って観賞しましょう。
【トリビア】
笹の滝は十津川温泉郷から比較的近く、温泉と滝めぐりを組み合わせて楽しめます。奈良県内の日本の滝百選は笹の滝、双門の滝、不動七重の滝、中の滝の四つで、いずれも紀伊半島の山深い地にありますが、その中で笹の滝は最も手軽に滝壺近くまで行ける滝といえます。林道は狭く落石も多いため、運転には十分な注意が必要です。




