【概要】
大樽の滝は、高知県越知町の大樽谷川に懸かる落差34メートルの滝で、4億年以上前にできたとされる三滝花崗岩の白い岩肌を水が真っ直ぐに落ちます。標高225メートルほどと里に近く、駐車場から遊歩道を10分ほどで滝壺に着きます。一帯は横倉山県立自然公園に含まれ、1934年に牧野富太郎が植物採集会の指導に訪れた土地でもあります。
【歴史】
大樽の滝は、高知県越知町の山室にある滝で、1990年(平成2年)に日本の滝百選へ選定されました。滝を含む横倉山の一帯は、1956年(昭和31年)に横倉山県立自然公園の一部に指定されています。1934年(昭和9年)には植物学者の牧野富太郎が横倉山での植物採集会の指導に訪れており、学術の面でも早くから注目されてきた土地です。
【特徴】
大樽の滝は仁淀川水系の大樽谷川に懸かり、落差は34メートルです。岩肌をつくるのは4億年以上前にできたとされる三滝花崗岩で、白っぽい岩の上を水が真っ直ぐに落ちてゆきます。滝のある標高は225メートルほどと低く、百選の滝としては珍しく里に近い場所にあります。名は、大きな樽の水を一気に撒いたような豪快な落ち方に由来すると伝わります。
【見どころ】
駐車場から滝壺までは沢沿いに遊歩道が整えられ、木漏れ日の下を歩いて10分ほどで到達できます。夏は涼を求める人、秋は紅葉狩りの人でにぎわい、大樽の滝の上流には囲炉裏ヶ淵や中樽といった淵が点在します。横倉山は源平の伝説や貴重な植物で知られる山であり、滝と横倉山自然の森博物館を合わせて巡れば、この地の自然史を立体的に味わえます。
【トリビア】
横倉山の一帯には大蛇にまつわる伝説が残り、滝の上流の淵もその舞台の一つとして語られてきました。大樽の滝を形づくる三滝花崗岩は日本列島の土台をなす古い岩石の一つで、地質学ではよく知られた存在です。牧野富太郎ゆかりの地でもあることから、植物観察を目的に訪れる人も少なくありません。滝と山を合わせて歩けば、悠久の時間の厚みを感じられます。
