米子大瀑布

(よなこだいばくふ)
📍 中部長野県 須坂市🌿 自然

【概要】

米子大瀑布は、長野県須坂市の四阿山カルデラ北側から落ちる不動滝(落差約89メートル)と権現滝(落差約82メートル)の総称で、二つの直瀑が並ぶ姿から「双竜の滝」とも呼ばれます。古くから修験道の行場で、滝壺近くに米子不動尊の奥の院が祀られ、2016年に「米子瀑布群」として国の名勝となりました。旧米子鉱山の鉱滓堆積場跡の台地から二本の滝を一望できます。

【歴史】

米子大瀑布は、長野県須坂市の四阿山カルデラの北側から流れ落ちる不動滝と権現滝の総称です。古くから修験道の行場で、滝壺近くに米子不動尊の奥の院が祀られ、滝そのものが御神体と伝わります。1743年(寛保3年)には近くで米子鉱山の硫黄採掘が本格化し、戦前まで修験者と鉱山関係者でにぎわいました。鉱山は1973年(昭和48年)に閉山し、2016年(平成28年)に「米子瀑布群」として国の名勝となりました。

【特徴】

不動滝は落差約89メートル、幅約4.5メートル、権現滝は落差約82メートル、幅約5メートルで、いずれも岩崖から一気に落ちる直瀑です。これほどの滝が二つ並ぶ例は国内でも珍しく、不動滝を「白竜」、権現滝を「黒竜」と呼び、合わせて「双竜の滝」とも称されます。水は根子岳北東麓の標高約1500メートル付近の岩崖から流れ出し、千曲川(信濃川水系)へ注ぎます。厳冬期には氷瀑となり、岩壁に巨大な氷柱が並びます。

【見どころ】

駐車場から滝までは約900メートルの道のりで、旧米子鉱山の鉱滓堆積場跡を整備した草原状の台地から、二本の滝が並ぶ全景を一望できます。周囲には約1時間半で回れる遊歩道があり、滝壺近くの米子不動尊奥の院まで足を延ばせます。新緑の初夏と、カラマツやカエデが色づく10月中旬から下旬の紅葉期がとくに人気で、須坂長野東インターから車で約40分と近く、無料駐車場も用意されています。

【トリビア】

2019年(令和元年)の台風19号で林道が崩落し、長く車では近づけない幻の滝となっていましたが、地元の仁礼会などの尽力で2023年(令和5年)5月に約4年ぶりに開通しました。かつて滝の近くには修験者や鉱山関係者が利用した宿泊所「滝山館」があり、滝を眺めながら入れる滝見風呂の跡も残ります。米子鉱山の最盛期には月産約1200トンの硫黄を産出し、約1500人が山中で暮らしていたとされます。

📅 最終更新: 2026/9/17
米子大瀑布
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です