【概要】
くろくまの滝は、青森県鰺ヶ沢町の白神山地を源とする赤石川の支流・滝ノ沢に懸かる落差約85m、幅約15mの滝で、県内最大級の規模を持ちます。幾筋にも分かれて落ちる姿が合掌する観音菩薩に見えるとして古くから信仰され、近くには不動明王が祀られています。駐車場から約15分の遊歩道で滝前に立て、上流の二の滝、三の滝と合わせて巡ることもできます。
【歴史】
くろくまの滝は、青森県の日本海側に位置する鯵ヶ沢町にあり、世界自然遺産・白神山地を源とする赤石川の中流、河口から約18kmの地点で支流の滝ノ沢に懸かる滝です。滝の姿が観音菩薩が合掌しているように見えることから古くから信仰の対象とされ、滝の近くには不動明王が勧請されて地域の祈りの場となってきました。1990年に日本の滝百選に選ばれ、青森県を代表する名瀑として知られています。
【特徴】
落差約85m、幅約15mと青森県内では最大級の規模を持ち、年間を通じて水量が豊富です。岩壁を滑るように幾筋にも分かれて落ちる流れは白い衣をまとった観音像のようにも見え、名の由来については巨大な黒い熊が立ち上がった姿に似ているからとも伝わります。周囲はブナやミズナラ、カツラの森に包まれ、滝の南側の岩壁にはタテヤマウツボグサが自生しています。
【見どころ】
駐車場から遊歩道を約15分歩くと滝の前に出ます。ブナやミズナラのトンネルをくぐる道中では白神山地の野鳥に出会えることもあります。くろくまの滝は「一の滝」とも呼ばれ、上流には直瀑の二の滝(約30m)、別の沢には分岐瀑の三の滝(約20m)が懸かり、それぞれを結ぶ遊歩道で三つの滝を巡ることができます。春の雪解け期は水量が増し、秋はブナの黄葉が滝を彩ります。
【トリビア】
赤石川は白神山地の核心部から流れ出す川で、「金アユ」と呼ばれる鮎でも知られています。白神山地ビジターセンターではくろくまの滝コースが散策コースの一つとして紹介されており、世界遺産の森の玄関口として手軽に白神の自然を味わえる場所です。県内最大級の落差を持ちながら、駐車場から比較的短い距離で滝の直下に立てる点も、多くの滝ファンに愛される理由です。
