北精進ケ滝

(きたしょうじがたき)
📍 中部山梨県 北杜市🌿 自然

【概要】

北精進ケ滝は、山梨県北杜市の石空川上流、標高約1400メートル付近に懸かる落差約121メートル、幅約35メートルの段瀑で、東日本最大級の落差を誇ります。行者が沐浴して身を清めた滝と伝わり、滝見台へは遊歩道を片道約40分、途中で糸魚川静岡構造線の露頭を間近に観察でき、滝見台からは直下に続く落差約40メートルの九段の滝も同時に望めます。

【歴史】

北精進ケ滝は、山梨県北杜市(旧武川村)を流れる富士川水系石空川の上流、標高約1400m付近に懸かる滝で、南アルプス国立公園内にあります。鳳凰三山の地蔵ヶ岳を水源とし、かつて行者が大武川を遡る際、この滝で斎戒沐浴して身を清めたことが名の由来とされます。同じ鳳凰山域にある南精進ヶ滝と区別して「北」を冠しますが、単に精進ヶ滝といえば本来この滝を指しました。1990年4月に日本の滝百選に選定されています。

【特徴】

落差は約121m(180mとする推定もあります)、幅約35mで、東日本最大級の落差を誇る段瀑です。糸魚川静岡構造線の近くに位置し、閃雲花崗岩が露出した大岩壁を数段にわたって流れ落ちます。直下には落差約40mの九段の滝が続き、その下流にも一の滝(魚止めの滝)、二の滝(初見の滝)、三の滝が連なる石空川渓谷を形成しています。深い緑に包まれた姿から、北精進ケ滝は「東日本一の名瀑」とも呼ばれます。

【見どころ】

駐車場から滝見台まで遊歩道を片道約40分、往復は休憩を含めて1時間半ほどです。途中では日本列島を横断する大断層・糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ)の露頭を間近に観察でき、白い花崗岩が黒い砂岩泥岩層にのし上がる逆断層の様子が分かります。滝見台からは北精進ケ滝と九段の滝を同時に望むことができ、春の新緑と秋の紅葉が特に見事です。階段が急なため、下りは足元に注意が必要です。

【トリビア】

石空川は「いしうとろがわ」と読み、北杜市屈指の難読地名として知られています。「精進」は岩壁を意味する「障子」に通じるとも言われ、大岩壁を表現した名とする説もあります。滝へ通じる林道は冬季に閉鎖され、例年4月下旬に開通します。遊歩道沿いにはマムシグサなどの有毒植物も生育しているため、観察の際は触れないよう注意が呼びかけられています。北精進ケ滝は日本の滝百選のなかでも屈指の落差を誇る滝の一つです。

📅 最終更新: 2026/9/17
北精進ケ滝
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です