【概要】
栴檀轟の滝は、熊本県八代市泉町柿迫の川辺川上流に懸かる高さ70メートルの直瀑で、平家の落人伝説で知られる五家荘の入口にあたります。名はかつて近くにあったセンダンの大樹に由来し、轟の字は落水の轟音を表します。せんだん轟公園の駐車場から遊歩道と階段を下ると、飛沫が届くほどの距離まで滝壺に近づけ、水量の多い時期には水煙が谷を白く染めます。
【歴史】
栴檀轟の滝は、熊本県八代市にある滝で、泉町柿迫の山中に懸かります。1990年(平成2年)に日本の滝百選へ選ばれました。一帯は九州中央山地国定公園および熊本県立自然公園に含まれ、平家の落人伝説で知られる五家荘の入口にあたります。深い山に隔てられた土地であったため、長く知る人ぞ知る存在でしたが、道路の整備とともに訪れる人が増えていきました。
【特徴】
栴檀轟の滝は球磨川の支流である川辺川の上流部に懸かり、高さ70メートルの岩頭から一気に水が落ちます。切り立った岩壁を白い帯となって流れ下る直瀑で、水量の多い時期には滝壺から立ちのぼる水煙が谷を白く染めます。滝の名は、かつて近くにあったセンダンの大樹に由来すると伝わり、轟の字は落水が響かせる轟音を表したものです。
【見どころ】
滝の周辺にはせんだん轟公園が整備され、駐車場から遊歩道と階段を下って滝壺の近くまで近づくことができます。落差70メートルの流れを間近から見上げる迫力は格別で、飛沫が届くほどの距離まで寄れます。初夏にはシャクナゲが咲き、秋にはカエデが山を染めます。五家荘は九州でも紅葉の名所として知られ、この滝はその周遊の核となる見どころです。
【トリビア】
栴檀轟の滝が懸かる川辺川は、国の水質調査でたびたび日本一の清流に挙げられてきた川で、その澄んだ水が滝の美しさを支えています。五家荘には平家の落人が隠れ住んだという伝承が残り、点在する民家や吊り橋にも歴史の名残が感じられます。滝までの道は山深い曲がりくねった道が続くため、時間に余裕をもって訪ねたい場所です。
