【概要】
袋田の滝は、茨城県大子町の滝川に懸かる高さ120m、幅73mの大岩壁を四段に落ちる段瀑で、華厳滝、那智の滝と並ぶ日本三名瀑の一つです。西行法師が四季に一度ずつ訪れるべきと讃えたことから「四度の滝」とも呼ばれ、2015年には生瀬滝とともに国の名勝に指定されました。観瀑トンネルの先の第一観瀑台とエレベーターで上がる第二観瀑台から全景を望めます。
【歴史】
袋田の滝は茨城県大子町にある久慈川水系滝川の滝で、江戸時代には水戸藩領にあり、徳川光圀も訪れたと伝わります。歌僧の西行法師がこの滝を訪れ「四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と讃えたことから「四度の滝」とも呼ばれるとされます。平成2年(1990年)の日本の滝百選では人気投票で1位となり、平成27年(2015年)には上流の生瀬滝とともに国の名勝に指定されました。
【特徴】
高さ120メートル、幅73メートルの大岩壁を四段に落ちる段瀑で、華厳滝、那智の滝と並んで日本三名瀑に数えられます。岩壁は約1500万年前の海底火山の噴出物が固まった男体山火山角礫岩層からなり、非常に硬く浸食に強いため、雄大な岩肌が保たれています。厳冬期には滝が凍りつく氷瀑が現れることでも知られ、青白く固まった氷の柱は冬の大子町を代表する景観となっています。
【見どころ】
昭和54年(1979年)に完成した観瀑トンネルを抜けると、袋田の滝を正面から見上げる第一観瀑台に出ます。平成20年(2008年)にはエレベーターで上がる第二観瀑台が開設され、最上段を含む滝の全景を高い位置から一望できるようになりました。トンネル出口の吊り橋を渡ると対岸の遊歩道から違う角度で眺められ、新緑や紅葉の季節はもちろん、冬季のライトアップでは氷と光が織りなす幻想的な姿を楽しめます。
【トリビア】
袋田の滝の氷瀑はかつて毎年のように見られましたが、近年は完全に凍結する年が少なくなり、全面結氷は2012年が最後とされています。上流約200メートルには「奥の滝」とも呼ばれる高さ約10メートル、幅約27メートルの生瀬滝があり、月居山の登山道から見下ろせます。滝周辺は温泉街に隣接し、名物のりんごや奥久慈しゃもとあわせて楽しむ観光客で一年中賑わっています。
