【概要】
観音の滝は、佐賀県唐津市七山地区の滝川川に懸かる落差45メートル、幅9メートルの滝で、男滝とも呼ばれます。滝口の傍らには1714年建立と伝わる福聚院の観音堂があり、豊臣秀吉の側近であった広沢局が滝の水で目を洗って眼病が治ったという伝説から、生目観音として信仰されています。渓谷には八つの滝と淵を結ぶ約2キロの遊歩道が整備されています。
【歴史】
観音の滝は、佐賀県唐津市にある滝で、七山地区を流れる滝川川に懸かります。1990年(平成2年)に日本の滝百選へ選ばれた名瀑です。滝口の傍らには福聚院の観音堂が建ち、目にご利益があるとされる生目観音が祀られています。観音堂は1714年の建立と伝わり、観音の滝という名もこの観音に由来します。古くから信仰と行楽の場として親しまれてきました。
【特徴】
観音の滝は玉島川の支流である滝川川の中流に懸かり、落差45メートル、幅9メートルとされます。ただし資料によっては落差を27メートルや70メートルと記すものもあり、数値には幅があります。豪快に落ちる姿から男滝とも呼ばれ、周囲の渓谷は八つの滝と淵が清流で結ばれた景勝地となっています。標高600メートル前後の山々が、この豊かな水量を支えています。
【見どころ】
渓谷には約2キロの遊歩道が整備され、清めの淵、木がくれの淵、狭霧の滝、白絹の滝など、名の付いた滝と淵を順にたどることができます。険しい岩の景観から七山耶馬溪とも称され、梅や山椿の名所としても知られます。夏には滝をよじ登る催しが開かれ、涼を求める人でにぎわいます。観音の滝は水音と木陰が心地よい、歩いて楽しむ渓谷の滝です。
【トリビア】
生目観音には、桃山時代に豊臣秀吉の側近であった広沢局が眼病を患い、21日間の祈祷を重ねたうえで滝の水で目を洗ったところ快癒したという伝説が伝わります。以来、この淵の水で目を洗うと眼病が治るといわれ、遠方から訪れる参拝者もあります。観音の滝は名瀑でありながら、眼病平癒の霊場という顔も併せ持つ、独特の存在といえます。
