壇鏡の滝

(だんぎょうのたき)
📍 中国島根県 隠岐の島町🌿 自然

【概要】

壇鏡の滝は、島根県隠岐の島町の那久川上流に懸かる滝で、岩壁中央の壇鏡神社を挟んで落差約50mの雄滝と約40mの雌滝が左右に落ちます。粗面岩の下の火砕堆積物が侵食されたオーバーハング地形により雄滝は裏側に回り込める裏見の滝となり、牛突きの出場者が身を清める勝者の水としても知られ、近くの湧水は名水百選です。

【歴史】

壇鏡の滝は、島根県隠岐の島町の島後を流れる那久川の上流に懸かる滝で、屏風のように連なる岩壁の中央に壇鏡神社が鎮座し、その左右に雄滝と雌滝が落ちています。古くから島の人々に霊水として崇められ、長寿の水、勝者の水、火難防止の水として名が知られてきました。1985年には滝近くの湧水が「壇鏡の滝湧水」として名水百選に選ばれ、1990年には日本の滝百選に選定されました。

【特徴】

雄滝は落差約50メートル、雌滝は落差約40メートルとされ、いずれも岩壁から糸を引くように落ちる優美な姿を見せます。岩壁は約550万年前に噴出した粗面岩の溶岩で、その下にある火砕堆積物が軟らかく侵食されやすいため、境界部が深くえぐれてオーバーハング状になっています。この地形のおかげで雄滝は裏側に回り込める「裏見の滝」となり、隠岐ジオパークを代表するジオサイトにも数えられます。

【見どころ】

壇鏡の滝の見どころは、雄滝の裏側から水のカーテン越しに眺める景色です。岩壁の窪みに立つ壇鏡神社の社殿と、両脇に落ちる二筋の滝がひとつの構図に収まる眺めは、隠岐でも屈指の神秘的な光景といえます。杉木立に包まれた参道は夏でも涼しく、新緑や紅葉の季節はことに美しいです。滝の周辺には名水百選の湧水があり、汲んで持ち帰る島民や観光客の姿も見られます。

【トリビア】

隠岐の島町では、島の伝統行事である牛突き(闘牛)や隠岐古典相撲に出場する者が、必ず壇鏡の滝の水で身を清めてから大会に臨むという慣習が今も続いていると伝わります。「勝者の水」の名はここに由来するとされます。滝の水は火難除けの効験があるともいわれ、島の暮らしに深く根づいてきました。日本の秘境100選にも選ばれ、離島の名瀑として注目されています。

📅 最終更新: 2026/9/17
壇鏡の滝
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です