浄蓮の滝

(じょうれんのたき)
📍 中部静岡県 伊豆市🌿 自然

【概要】

浄蓮の滝は、静岡県伊豆市の天城山北麓、狩野川水系本谷川に懸かる落差約25メートル、幅約7メートルの直瀑で、約1万7000年前の鉢窪山の溶岩流の末端にでき、岩壁に柱状節理が見られます。名はかつて左岸にあった浄蓮寺に由来し、周辺の岩壁には県天然記念物のハイコモチシダが群生します。滝壺の主の女郎蜘蛛の伝説や、石川さゆりの「天城越え」の歌碑でも知られます。

【歴史】

浄蓮の滝は、静岡県伊豆市の天城山北麓、狩野川水系本谷川に懸かる滝で、名はかつて滝の左岸にあった浄蓮寺という寺にちなむと伝わります。断崖と峡谷に阻まれて容易に近づけない神秘的な滝でしたが、明治時代に篤志家が滝への道を開いてから多くの人が訪れるようになりました。滝壺の主の女郎蜘蛛が人を水中へ引き込むという伝説もあり、長く畏れられてきました。1990年(平成2年)に日本の滝百選に選ばれました。

【特徴】

落差約25メートル、幅約7メートルの直瀑で、滝壺の深さは約15メートルに達し、深い青を湛えています。約1万7000年前に伊豆東部火山群の鉢窪山が噴火した際に流れ出した玄武岩の溶岩流の末端にできた滝で、岩壁には柱状節理がはっきり見られます。滝の周辺の岩壁にはハイコモチシダ(ジョウレンシダ)が群生し、伊豆半島と熊本県にしか自生しない珍しいシダとして静岡県の天然記念物に指定されています。

【見どころ】

国道414号沿いの無料駐車場から約200段の階段を下ると滝壺の前に出て、しぶきの中で滝を仰ぎ見られます。滝の脇には石川さゆりの「天城越え」の歌碑が立ち、入口には川端康成の「伊豆の踊子」にちなんだ踊り子像もあります。沢沿いには天城名物のわさび田が広がり、清流を生かした釣り場では滝を眺めながらニジマスなどを釣ることができます。土産物店では生わさびを使ったソフトクリームなどが人気です。

【トリビア】

1986年(昭和61年)に発表された石川さゆりの「天城越え」は歌詞に浄蓮の滝が登場し、日本レコード大賞金賞を受けた名曲として滝の知名度を全国に広めました。女郎蜘蛛の伝説では、滝壺で休んでいた樵の足に蜘蛛が糸を掛け、樵がその糸を切り株に移すと株ごと水中へ引き込まれたと語られ、滝壺に潜む主への畏れが今も語り継がれています。滝の下流の本谷川は狩野川となって駿河湾に注ぎ、鮎釣りの名川として知られます。

📅 最終更新: 2026/9/17
浄蓮の滝
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です