田立の滝

(ただちのたき)
📍 中部長野県 南木曽町🌿 自然

【概要】

田立の滝は、長野県南木曽町の木曽川水系坪川上流に連なる大小十数の滝の総称で、うるう滝、螺旋滝、洗心滝、霧ヶ滝、天河滝、不動滝など姿の異なる滝を自然歩道で次々に巡れます。主瀑の天河滝は高さ約40メートルの花崗岩の壁を水が直下する滝で、古くは雨乞いの祈願のときにしか登らない聖地と伝わります。粒栗駐車場から天河滝までは約1時間の山道です。

【歴史】

田立の滝は、長野県南木曽町の木曽川水系坪川の上流域に懸かる大小十数の滝の総称で、中央アルプス国定公園に含まれます。主瀑の天河滝は古くから村人に神聖な滝とされ、雨乞いの祈願のときにしか登らなかったと伝わります。花崗岩の岩盤を水が深く刻んだ渓谷には遊歩道が整備され、1990年(平成2年)に日本の滝百選に選ばれました。滝群を巡る道は「田立の滝自然歩道」として親しまれています。

【特徴】

渓谷にはうるう滝、螺旋滝、洗心滝、霧ヶ滝、天河滝、不動滝、鶴翼滝、そうめん滝、箱淵滝などが連なり、名前のとおり姿の異なる滝を次々に見られるのが特徴です。主瀑の天河滝は高さ約40メートルの花崗岩の壁を水が崩れ落ちるように直下し、霧ヶ滝は落差約30メートルの大岩壁を水が踊るように滑ります。螺旋滝は途中の岩に当たってねじれながら落ち、洗心滝は棚状の岩壁を清流が幾筋にも分かれて流れ下ります。

【見どころ】

粒栗駐車場から森の中の自然歩道を約1時間登ると主瀑の天河滝に着き、さらに約1時間登ると渓谷を見下ろす不動岩の展望地に至ります。うるう滝は軽装でも見られる唯一の滝ですが、それより奥は木の階段や桟道が続く本格的な山道で、トレッキング装備が必要です。新緑が渓谷を覆う5月から6月と、紅葉が岩壁を彩る10月下旬から11月上旬がとくに美しく、JR田立駅から歩く場合は約1時間45分かかります。

【トリビア】

田立の滝は一つの滝ではなく滝群の名称であるため、日本の滝百選の中でも珍しい存在です。主瀑の天河滝はかつて雨乞いの祈願以外では近づかない聖地であったと伝わり、水を神格化する山村の信仰を今に伝えます。南木曽町は「日本で最も美しい村」連合に加盟しており、田立の滝は町を代表する景観として紹介されています。滝群の名にある田立は麓の集落名で、木曽路の宿場・妻籠宿にも近い場所です。

📅 最終更新: 2026/9/17
田立の滝
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です