【概要】
中の滝は、奈良県上北山村の大台ヶ原東ノ川上流に懸かる落差約250mとされる大瀑布で、台地の縁から谷底へ切れ落ちる岩壁を白い水流が幾段にも分かれて流れ下り、隣には落差約200mの西ノ滝が並びます。滝壺への一般道はなく、東大台周遊コースの展望岩・大蛇嵓から東ノ川の谷越しに遠望するのが代表的な眺め方です。
【歴史】
中の滝は奈良県上北山村、大台ヶ原の東ノ川上流に懸かる滝です。東ノ川は新宮川水系北山川の支流で、日本有数の多雨地帯である大台ヶ原の豊富な水を集めて深い谷を刻んできました。源頭部は三つの滝に分かれ、西ノ滝、中の滝、東ノ滝と呼ばれます。1990年に日本の滝百選に選定され、上北山村最大の落差を誇る滝として知られています。
【特徴】
中の滝の落差は約250mとされ、日本屈指の高さを持つ大瀑布です。大台ヶ原の台地の縁から東ノ川の谷底へ切れ落ちる巨大な岩壁を、白い水流が幾段にも分かれて流れ下ります。隣の西ノ滝も落差約200mとされ、二つの大滝が並ぶ光景は圧巻です。深い谷底へ落ちるため人を寄せ付けず、滝壺に立つことはできません。周囲は手つかずの原生林に覆われ、切り立った岩壁が続く地形が、この滝を近づきがたい存在にしています。
【見どころ】
中の滝を眺めるには、大台ヶ原の東大台周遊コースにある展望岩・大蛇嵓が代表的で、断崖の先端から東ノ川の谷越しに白い筋を引く滝を遠望できます。東ノ川を挟んだ対岸の又剱山の山頂からも雄姿を望めます。水量が増す雨後や新緑、紅葉の時期は一層見応えがあります。滝壺への一般道はないため、遠望で楽しむ滝と心得ておきましょう。
【トリビア】
中の滝の落差については資料により幅があり、約200mとする説もあります。日本の滝百選の中でも最大級の落差でありながら近づけない滝として知られ、多くの人が遠望のみで満足する「見る滝」です。大台ヶ原は年間降水量が4000mmを超える日本有数の多雨地帯で、その雨が中の滝の水量を支えています。上北山村には千尋滝など多くの名瀑があります。




