【概要】
八ツ淵の滝は、滋賀県高島市の武奈ヶ岳中腹を流れる鴨川源流域にある八つの滝と淵の総称で、最大の貴船ヶ淵は落差約30mの直瀑、七遍返し淵は水流が七度向きを変えて落ちる姿が名の由来です。ガリバー青少年旅行村から大摺鉢までは遊歩道が整備されていますが、2014年の台風で上流部が崩れ、大摺鉢より上は通行止めが続いています。
【歴史】
八ツ淵の滝は滋賀県高島市の比良山系、武奈ヶ岳の中腹を流れる鴨川の源流域にある八つの滝と淵の総称で、淀川水系に属します。1990年に日本の滝百選に選ばれ、比良山地でも屈指の渓谷美として知られてきました。古くから武奈ヶ岳への登山道の一つとして歩かれ、麓にはガリバー青少年旅行村があり、滝めぐりの起点となっています。2014年8月の台風で上流部が崩れ、大摺鉢より上は通行止めが続いています。
【特徴】
上流から七遍返し淵、貴船ヶ淵、屏風ヶ淵、小摺鉢、大摺鉢、唐戸の淵、障子ヶ淵、魚止めの淵の八つが連なり、それぞれ滝と深い淵が対になっています。最大の貴船ヶ淵は落差約30mの直瀑で、七遍返し淵は落差約15mとされます。名前は形状に由来し、七遍返し淵は水流が七度向きを変えて落ちるように見えること、屏風ヶ淵は屏風のように切り立った岩に囲まれることから名付けられました。
【見どころ】
ガリバー青少年旅行村から約500mで登り口に着き、そこから大摺鉢まで約1kmの遊歩道が整備され、野鳥や植物を観察しながら歩けます。大摺鉢では岩盤を削った大きな釜に水が渦を巻き、渓谷の迫力を手軽に体感できます。大摺鉢より上流は岩場に鎖が続く難路で通行止めのため、武奈ヶ岳へ向かう場合は大摺鉢で沢を渡り広谷方面の道を使います。新緑や紅葉の季節が人気です。
【トリビア】
八ツ淵の滝の淵はいずれも深く、透き通った青緑色の水が印象的で、名の通り「淵」が主役の滝です。上流の貴船ヶ淵や七遍返し淵は滑落による死亡事故が繰り返し起きた場所で、高島市が初心者の立ち入りを控えるよう呼びかけています。武奈ヶ岳は標高約1214mで比良山系の最高峰であり、八ツ淵の滝はその麓の玄関口にあたります。琵琶湖に近い立地も魅力です。
