【概要】
松見の滝は、青森県十和田市の南八甲田連峰、黄瀬川上流の国有林の奥に懸かる落差約90mの二段瀑です。上段は白い布を広げたように、下段はすだれを掛けたように落ちる対照的な姿が魅力です。車道が通じておらず、一般車両通行止めの黄瀬林道を片道約9km歩いて辿り着く「幻の滝」で、往復6時間前後の登山装備が必要な行程となります。
【歴史】
松見の滝は、青森県十和田市の南八甲田連峰にあり、奥入瀬川の支流・黄瀬川の上流、国有林の奥深くに懸かる滝です。名前は滝の両岸に自生する松に由来すると伝わります。十和田八幡平国立公園の中にあり、車道が通じていない秘境の滝として古くから山を歩く人々に知られてきました。1990年に日本の滝百選に選定され、青森県からはくろくまの滝とともに選ばれています。
【特徴】
落差約90mの二段瀑で、上段は白い布を広げたように、下段はすだれを縦に掛けたように流れ落ちる、対照的な姿が魅力です。標高約500mの地点にあり、黄瀬川本流との合流点から約6.5km上流の谷に位置します。周囲はブナなどの落葉広葉樹林に覆われ、新緑の季節と紅葉の季節はとりわけ美しく、雪解け水を集めた初夏には水量が増して迫力ある姿になります。
【見どころ】
起点は十和田湖温泉郷(焼山)から国道102号を十和田湖方面へ進んだ黄瀬地区で、公衆トイレ脇から黄瀬林道に入ります。林道は一般車両通行止めのため徒歩となり、片道約9km、3時間ほど歩いた先で矢印に従って踏み跡に入り、急斜面を下ると滝の前に出ます。往復6時間前後の行程で登山装備が必要ですが、その苦労に見合う「幻の滝」との呼び声が高い名瀑です。積雪期は近づけません。
【トリビア】
日本の滝百選の中でも到達難度が高い滝の一つで、滝を訪ね歩く愛好家の間では「秘境」という言葉がふさわしい滝として語られます。近くには十和田湖から流れ出す奥入瀬渓流があり、手軽に楽しめる渓流美と対照的に、松見の滝は黄瀬川の谷を長く歩いて初めて出会える滝です。ブナ林の中の林道歩きでは熊との遭遇にも注意が必要で、熊鈴などの携行が勧められています。
