矢研の滝

(やとぎのたき)
📍 九州宮崎県 都農町🌿 自然

【概要】

矢研の滝は、宮崎県都農町の尾鈴山東麓、矢研谷に懸かる落差約73メートルの滝で、岩肌を幾筋にも分かれて滑り落ちます。神武天皇が東征に先立ってこの水で矢を研いだという伝説が名の由来です。周辺の滝々は尾鈴山瀑布群として1944年に国の名勝に指定され、滝群を対象とした名勝指定としては日本で最初の例とされます。登山口から徒歩三十分ほどです。

【歴史】

矢研の滝は宮崎県都農町の尾鈴山東麓に懸かる滝で、日本の滝百選に選ばれています。その名は、神武天皇が東征に先立ってこの滝の水で矢を研いだという伝説に由来すると伝わります。周辺の滝々は「尾鈴山瀑布群」として1944年3月7日に国の名勝へ指定されており、滝の群れをまとめて対象とした名勝指定としては日本で最初の例とされています。

【特徴】

名貫川の上流にあたる矢研谷に懸かり、落差は約73メートルを測ります。一本の太い流れではなく、岩肌を伝いながら幾筋にも分かれて滑り落ちてゆくのが矢研の滝の姿で、滝壺の周りには浸食で崩れた岩が幾重にも積み重なっています。一帯は尾鈴県立自然公園に含まれており、常緑の森と渓流が織りなす深い谷の景観がよく保たれている点も評価が高いです。

【見どころ】

登山口のキャンプ場から遊歩道をたどり、片道三十分ほど歩けば滝の前に立つことができます。沢沿いに橋や飛び石を渡りながら進む道のりそのものが楽しく、途中にも大小の滝が次々と現れます。尾鈴山瀑布群には三十余の滝が数えられるとされ、矢研の滝はその代表格にあたります。増水時には道が水没することもあるため、出発前の天候の確認は欠かせません。

【トリビア】

矢を研いだのは神武天皇ではなく饒速日命だとする言い伝えも地元には残っており、名の由来には諸説があります。いずれの伝承も、矢を研ぐという所作が土地の名と結び付いた点では共通しており、古代の物語が今も地名として生き続けています。滝の群れとして全国に先駆けて名勝に指定された歴史を持ち、早くから注目されてきた場所でもあります。

📅 最終更新: 2026/9/17
矢研の滝
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です