【概要】
鈴ヶ滝は、新潟県村上市高根の三面川水系高根川上流に懸かる落差約55メートル、幅約10メートルの滝で、源義経が奥州へ向かう途中に駒を止めて眺めたという伝承が残ります。遊歩道の途中には「滝の貴婦人」と呼ばれる落差約38メートルの小滝もあり、大滝との対比が魅力ですが、朝日スーパーラインや林道が災害復旧工事で通行止めとなり、鑑賞できない期間が続いています。
【歴史】
鈴ヶ滝は、新潟県村上市高根の山中にある滝で、三面川水系高根川の上流・鈴谷本流に懸かります。朝日連峰の西側に位置し、その昔、源義経が奥州へ向かう途中に駒を止めてこの滝を眺めたという伝承が残っています。旧朝日村の高根集落から車で30分ほど山に分け入った場所にあり、地域の名瀑として親しまれてきました。1990年4月に日本の滝百選に選ばれ、新潟県を代表する滝の一つとして知られています。
【特徴】
落差約55m、幅約10mの豪快な滝で、水量の多い時期には轟音とともに水煙を上げる壮観な姿を見せます。ブナの自然林に囲まれた渓谷の奥にあり、遊歩道の途中には落差約38m・幅約5mの小滝もかかっています。優雅な流れをもつ小滝は「滝の貴婦人」とも呼ばれ、豪快な大滝との対比が鈴ヶ滝の魅力です。朝日連峰の雪解け水が集まる初夏は特に水量が豊かで、飛沫が遊歩道まで届くほどの迫力になります。
【見どころ】
駐車場からブナ林の遊歩道を約450m、徒歩15分ほど歩き、吊り橋を渡ると鈴ヶ滝の正面に出ます。滝壺近くまで下りて飛沫を浴びることもでき、上流側からの眺めも楽しめます。新緑と紅葉の季節が人気ですが、冬季は積雪のため通行できません。なお、滝へ通じる朝日スーパーラインや市道・林道が災害復旧工事のため当面通行止めとなり、鑑賞できない期間が続いているので、訪問前に村上市の最新情報を確認する必要があります。
【トリビア】
鈴ヶ滝は大滝と小滝の二つを合わせて楽しめる滝で、案内では「鈴ヶ滝(大滝)」「鈴ヶ滝(小滝)」と区別されています。義経一行が眺めただけという素朴な伝承ながら、それが滝の由緒として語り継がれてきました。同名の滝は大分県などにもあり、そちらにも義経ゆかりの伝説が残されていると伝えられます。朝日連峰の豊かなブナ林は滝を育む水源であり、日本の滝百選の選定でも景観と自然環境が高く評価されました。
