【概要】
惣滝は、新潟県妙高市関山の燕温泉の奥、太田切川上流の大倉沢に懸かる落差約80メートル、幅約6メートルの直瀑で、妙高市随一の落差を誇ります。輝石安山岩の断崖を滑り落ちる水には温泉成分が含まれ、周囲に硫黄の香りが漂います。古くから修験の行場で滝前に惣滝不動明王が祀られ、燕温泉近くの展望台から遠望できるほか、直下へは鎖場を含む片道約1時間の道です。
【歴史】
惣滝は、新潟県妙高市関山の燕温泉の奥、妙高山を源とする関川水系太田切川の上流・大倉沢に懸かる滝です。妙高山の噴火で流れ出た燕溶岩流の末端に位置し、古くから修験の行場として知られてきました。滝の前には惣滝不動明王が祀られ、今も行者が訪れる信仰の地です。燕温泉は夏だけ湯小屋を建てて営業したため、彼岸に来て彼岸に帰る燕にちなむ名という説があります。1990年に日本の滝百選に選定されました。
【特徴】
落差約80m、幅約6mの直瀑で、妙高市随一の落差を誇ります。切り立った輝石安山岩の断崖上部から水が一気に滑り落ち、岩壁には節理が露わになっています。周辺には地層の褶曲も見られ、火山と川が刻んだ地形を観察できます。惣滝の水には温泉成分が含まれ、周囲に硫黄の香りが漂うのも特徴です。上流には高さ約8mの小滝があり、近くにはそうめん滝や権現滝、光明滝、称明滝などの滝が連なる瀑布群を形成しています。
【見どころ】
燕温泉の野天風呂「黄金の湯」近くにある惣滝展望台からは、落差80mの惣滝を遠望できます。滝の直下へ向かうには燕温泉から妙高山登山道に入り、分岐から鎖場や足場の悪い道を進むため、片道約1時間、しっかりした装備が必要です。妙高山の東麓に広がる燕温泉には無料の駐車場があり、えちごトキめき鉄道の関山駅からバスで約25分でアクセスできます。秋は紅葉の名所としても知られ、多くの登山者や湯治客が訪れます。
【トリビア】
惣滝は「そうたき」と読み、「惣」の字が使われる珍しい滝名です。燕温泉には「黄金の湯」と「河原の湯」という二つの野天風呂があり、いずれも無料で入浴できる秘湯として知られています。妙高山は標高2454mの活火山で日本百名山にも数えられ、その東麓に惣滝が懸かります。妙高市からは惣滝と苗名滝の二つが日本の滝百選に選ばれており、一つの市に二つの百選の滝がある例は全国でも多くありません。
