【概要】
払沢の滝は、東京都檜原村の北秋川支流セト沢にかかる四段の段瀑で、全体の落差は60メートル、遊歩道から見える最下段だけでも26メートルあります。水の姿が僧侶の払子に似ることから払子の滝と呼ばれたのが名の由来で、冬は氷瀑となり、村では最大結氷日を予想する氷瀑クイズが恒例行事になっています。都内で唯一の日本の滝百選です。
【歴史】
払沢の滝は東京都檜原村にある多摩川水系北秋川の支流、セト沢にかかる滝で、都内で唯一、日本の滝百選に選ばれています。流れ落ちる水の姿が僧侶の使う払子を垂らしたように見えることから、かつては払子の滝と呼ばれたと伝わり、それが転じて払沢の名になったとされます。滝壺には大蛇が棲んでいたという伝説が残り、村を代表する景勝地として古くから親しまれてきました。
【特徴】
四段からなる段瀑で、全段をあわせた落差は60メートル、遊歩道から見える最下段の一段目だけでも26メートルの高さがあります。秋川の源流域に位置する清らかな水が、深い緑に包まれた岩壁を白い帯となって落ちる姿が特徴です。冬季には滝が凍結し、氷柱が岩壁を覆う氷瀑となることで知られ、檜原村では最大結氷する日を予想する氷瀑クイズが行われるほど、冬の風物詩として定着しています。
【見どころ】
払沢の滝入口の駐車場から沢沿いに整備されたウッドチップの遊歩道を約15分歩くと滝前に着き、道中には移築された旧郵便局舎を利用したギャラリーや店舗が並びます。新緑や紅葉はもちろん、毎年8月中旬の払沢の滝まつりではライトアップが行われ、闇に浮かぶ滝の姿を楽しめます。武蔵五日市駅から西東京バスで払沢の滝入口まで行けるため、都心から日帰りで気軽に訪れられる名瀑です。
【トリビア】
払沢の滝の氷瀑クイズは村の恒例行事ですが、近年は全面結氷する年が少なく、平成18年(2006年)1月8日に10年ぶりの全面結氷が記録されました。檜原村は島しょ部を除く都内で唯一の村で、村内には払沢の滝のほかにも多くの滝が点在し、村が滝巡りの案内図を作成しています。日本の滝百選が選ばれた平成2年(1990年)当時から、東京の滝として全国に知られる存在です。
