【概要】
滑川の大滝は、山形県米沢市大沢の吾妻連峰北麓、松川上流の標高約860mに懸かる落差約80m、幅約40mの滝で、東北地方でも最大級です。流紋岩の広い岩盤を幅いっぱいに滑り落ちる姿が「滑川」の名にふさわしく、道路からは見えない知る人ぞ知る名瀑です。滑川温泉福島屋前の吊橋は2022年に架け替えられ、登山道を約20分登ると展望台に着きます。
【歴史】
滑川の大滝(滑川大滝)は山形県米沢市大沢の吾妻連峰北麓にあり、阿武隈川水系松川の上流、標高約860mに懸かる滝です。近くには江戸時代から湯治場として知られる滑川温泉があり、滝はその奥座敷のような存在となっていました。1990年の日本の滝百選選定にあたり、米沢市は当初白布大滝を推薦しましたが、選考委員の永瀬嘉平が滑川大滝を推し、こちらが選ばれたという経緯があります。
【特徴】
落差は約80m、幅は約40mと東北地方でも最大級の規模を誇ります。流紋岩の広い岩盤を幅いっぱいに滑り落ちる姿が「滑川」の名にふさわしく、水量が増す雪解け期には幅がさらに広がって圧倒的な迫力になります。付近には潜滝などいくつもの滝があり、雪解けの時期には「布引の滝」と呼ばれる滝が一時的に現れることもあります。周囲はブナの原生林で、紅葉期の美しさで知られています。
【見どころ】
滑川温泉福島屋の駐車場から前の吊橋を渡り、登山道を約20分登ると滝の全景を見渡せる展望台に着きます。展望台には標識がないので注意が必要です。さらに急斜面を約30分下って沢を10分ほど渡ると滝壺に立てますが、滑りやすいため登山靴と十分な装備が必要です。吊橋は老朽化で一時閉鎖されていましたが、2022年に長さ約20mの新しい橋に架け替えられました。
【トリビア】
吊橋の通行には維持管理のため往復200円の通行料が必要ですが、滑川温泉福島屋の宿泊者は無料です。滝への道は冬季閉鎖され、見学は概ね5月から11月に限られます。滑川温泉は一軒宿の秘湯として知られ、湯治と滝見を組み合わせる人も多くいます。滑川大滝は東北最大級でありながら道路からは見えないため、知る人ぞ知る名瀑として滝愛好家の人気を集めています。
