【概要】
秋保大滝は、宮城県仙台市太白区秋保町の名取川上流に懸かる落差約55m、幅約6mの直瀑で、1942年に国の名勝に指定されました。慈覚大師円仁が開いたと伝わる秋保大滝不動尊が隣接し、山形・立石寺の奥の院とされます。滝見台から全景を眺めたのち、遊歩道「秋保大滝パノラマのみち」を下れば滝壺のすぐ近くで水しぶきを浴びるほどの迫力を体感できます。
【歴史】
秋保大滝は、宮城県仙台市(太白区秋保町)にあり、名取川の上流部で川が断崖に突き当たって落ちる滝です。平安時代初期に慈覚大師円仁が開いたと伝わる滝本山西光寺(秋保大滝不動尊)が隣接し、山形の立石寺の奥の院とされます。現在の不動堂は1825年(文政8年)に知足上人が再建したものです。1942年(昭和17年)に国の名勝に指定され、1990年には日本の滝百選に選ばれました。
【特徴】
落差約55m、幅約6mで、豊富な水量が一気に落ちる直瀑です。滝壺は深くえぐられ、轟音と水しぶきが谷に満ちます。蔵王国定公園と県立自然公園二口峡谷に含まれ、周囲はブナやカエデなどの自然林に覆われています。新緑と紅葉の時期は特に美しく、厳冬期の2月上旬頃には滝が凍りつくこともあります。日光の華厳の滝、和歌山の那智の滝と並んで「日本三名瀑」の一つに数える説もあります。
【見どころ】
駐車場から不動尊の境内を抜けると滝見台があり、滝の全景を正面から眺められます。そこから不動滝橋を渡り、名取川左岸を下る約1kmの遊歩道「秋保大滝パノラマのみち」を進むと滝壺のすぐ近くに立て、水しぶきを浴びるほどの迫力を体感できます。近くの秋保大滝植物園では自然林を含む約800種の植物が見られ、園内には「すだれ滝」もあります。150台分の駐車場があり、秋保温泉から西へ約12kmです。
【トリビア】
秋保大滝不動尊の本尊・不動明王は高さ約3.3m、胴回り約5.1mの巨像で、火焔の高さは約5mにおよびます。国の名勝としての指定名称も「秋保大滝」で、仙台市の「緑の名所100選」にも選ばれています。秋保大滝植物園では毎年5月と11月に「秋保大滝植物園まつり」が開かれ、滝と合わせて楽しむ人でにぎわいます。滝壺へは階段の整備された遊歩道で安全に近づけ、仙台から日帰りで訪れる人気の景勝地となっています。
