【概要】
丸神の滝は、埼玉県小鹿野町の両神山を源とする滝越沢にかかる三段の段瀑で、12メートル・14メートル・50メートルの計76メートルを細い水流が砂岩の岩肌を静かに滑り落ちます。江戸後期の「新編武蔵風土記稿」にも記され、1990年に埼玉県で唯一の日本の滝百選に選ばれ、現在はジオパーク秩父のジオサイトにも位置づけられています。
【歴史】
丸神の滝は埼玉県小鹿野町にある滝で、日本百名山の両神山から東へ延びる尾根を源とする滝越沢にかかり、荒川水系の小森川へ注ぎます。江戸時代後期の文化・文政期に編まれた地誌「新編武蔵風土記稿」にも紹介されており、古くから知られた名瀑です。平成2年(1990年)には埼玉県で唯一、日本の滝百選に選定され、現在はジオパーク秩父のジオサイトの一つにも位置づけられています。
【特徴】
三段からなる段瀑で、1段目が12メートル、2段目が14メートル、3段目が50メートル、合計の落差は76メートルに達します。大量の水が一気に落ちるのではなく、秩父帯の砂岩の岩肌を細い水流が静かに滑り落ちるため、優美で繊細な印象を受けます。両神山は東西約8キロメートルにわたる巨大なチャートの岩体からなり、放散虫化石を多く含むことで知られ、丸神の滝もその急峻な地形が生み出したものです。
【見どころ】
約1.5キロメートルの遊歩道が整備され、沢沿いの木立の中を進むと最下段の大きな三段目が正面に現れます。展望台からは三段すべてを見渡すことができ、新緑や紅葉に映える白い水流が見事です。冬には滝が凍って氷瀑となることもあり、厳冬期ならではの造形が楽しめます。県内でも知名度が高いとは言えないため訪れる人は多くなく、静かな環境で自然を満喫できるのも丸神の滝の魅力です。
【トリビア】
丸神の滝へは小鹿野町営バス白井差口行きの「滝前」停留所から徒歩約20分で、車の場合も小森川沿いの道を進んだ先に駐車場があります。ジオパーク秩父は平成23年(2011年)に日本ジオパークに認定され、丸神の滝は秩父帯の地層が織りなす地形の見本として紹介されています。秩父地方には秩父華厳の滝など個性的な滝が点在しており、地質見学とあわせて滝巡りをする楽しみ方も広がっています。
