【概要】
鹿目の滝は、熊本県人吉市鹿目町の鹿目川上流にある三つの滝の総称で、柱状節理の岩壁を一直線に落ちる落差36メートルの雄滝、斜面を滑る落差30メートルの雌滝、緩やかな平滝からなります。雄滝の崖下には人吉盆地がかつて湖であったことを示す地層が露出しています。九州自然歩道の起点でもあり、市街地から車で30分足らずで行けます。
【歴史】
鹿目の滝は、熊本県人吉市にある滝で、鹿目町の谷あいに位置します。1990年(平成2年)に日本の滝百選へ選定されました。日本三急流に数えられる球磨川の支流、鹿目川の上流にあり、人里から谷を分け入った先で古くから水源として大切にされてきました。滝の入口は九州自然歩道の人吉桃源コースの起点にもなっており、山歩きの拠点としても知られています。
【特徴】
鹿目の滝は三つの滝の総称で、落差36メートルの雄滝、落差30メートルの雌滝、そして雄滝の上流にある平滝からなります。雄滝は柱状節理の岩壁を一直線に落ちる豪快な直瀑で、雌滝は急な斜面を滑るように流れ落ちる優美な姿を見せます。平滝は薄い岩が幾重にも重なった床を水が覆いながら流れる緩やかな滝で、三者三様の表情を楽しめます。
【見どころ】
雄滝の崖の下には、人吉盆地がかつて湖であったことを示す湖底の地層が露出しており、地質に関心のある人には見逃せない見どころとなっています。上の滝渓流広場からは平滝と雄滝を眺められ、木橋や東屋、トイレも整えられています。夏は水遊びの家族連れでにぎわい、秋は紅葉が谷を彩ります。雄滝と雌滝は入口が異なるため、両方を訪ねたいところです。
【トリビア】
鹿目の滝の背景をつくる柱状節理は、火山活動で噴き出した溶岩が冷え固まるときに生じた規則正しい割れ目です。滝の周辺の地層からは、人吉盆地が湖から現在の姿へと変わっていった長い歴史を読み取ることができます。人吉温泉や球磨焼酎で知られる土地にあり、市街地から車で30分足らずで行ける身近な秘境として親しまれています。
