【概要】
原尻の滝は、大分県豊後大野市の緒方川に懸かる落差約20メートル、幅約120メートルの滝で、田園の只中に忽然と現れる独特の地形から東洋のナイアガラと呼ばれます。約9万年前の阿蘇山の火砕流が固まった溶結凝灰岩を川が削って生まれ、崖面には柱状節理が現れています。吊橋の滝見橋から全景を望め、4月には周辺でチューリップの催しも開かれます。
【歴史】
原尻の滝は大分県豊後大野市の緒方平野に懸かる滝で、日本の滝百選に選ばれています。約9万年前の阿蘇山の巨大噴火で流れ出た火砕流が谷を埋め、冷え固まった溶結凝灰岩を緒方川が長い年月をかけて削り取ることで生まれたと考えられています。田園の只中に突然口を開けるという、ほかに類を見ない独特の地形は、この成り立ちに由来するものです。
【特徴】
大野川水系の緒方川にかかり、落差は約20メートル、幅は約120メートルに達します。弧を描いて広がる滝口から幾筋もの水が同時に落ちる姿から「東洋のナイアガラ」と呼ばれることも多いです。崖面には溶結凝灰岩の柱状節理がはっきりと現れ、水が岩の割れ目に沿って崩れ落ちる様子を観察できます。周囲に山がなく、平地に忽然と現れる点も原尻の滝ならではです。
【見どころ】
下流には木造の吊橋「滝見橋」が架かり、揺れる橋の上から滝の全景を正面に望むことができます。上流の沈下橋と遊歩道を組み合わせれば滝の周囲を一周でき、滝壺の間近まで下りて見上げることも可能です。滝に隣接する道の駅を起点にすれば散策しやすく、4月には周辺の水田に約50万本が咲くチューリップの催しも開かれ、花と滝を同時に楽しむ人でにぎわいます。
【トリビア】
滝の上流には緒方三社の一つに数えられる二宮八幡社の鳥居が立ち、川越しの神幸祭では神輿がここを渡ってゆきます。さらに約500メートル上流には1923年に架けられた五連アーチの石橋、原尻橋が残されています。原尻の滝の周辺は、火砕流がつくった大地と、それを受け入れて営まれてきた人の暮らしとが重なり合う一帯として歩いてみたい場所です。
