【概要】
常清滝は、広島県三次市作木町の作木川支流に懸かる落差約126mの滝で、流紋岩の断崖を荒波の滝、白糸の滝、玉水の滝と名付けられた三段に分かれて落ちます。江戸時代の地誌「芸藩通志」に常青瀑と記され、広島県で唯一の百選の滝ですが、流域面積が小さく水量は多くないため滝壺がほとんどなく、雨上がりが観賞の狙い目とされます。
【歴史】
常清滝は、広島県三次市にあり、作木町を流れる江の川支流の作木川、さらにその支流に懸かる滝です。江戸時代に広島藩が編纂した地誌「芸藩通志」には「常青瀑」の名で記されており、古くから名瀑として知られていました。1960年(昭和35年)8月に広島県の名勝に指定され、1975年には周辺が広島県自然環境保全地域となりました。1990年4月には広島県で唯一、日本の滝百選に選ばれています。
【特徴】
常清滝の落差は約126メートルで、日光の華厳滝や那智の滝に匹敵する高さを誇ります。滝は中生代白亜紀に噴出したとされる流紋岩の断崖に懸かり、三段に分かれて落ちます。上段が荒波の滝(約36メートル)、中段が白糸の滝(約69メートル)、下段が玉水の滝(約21メートル)と名付けられています。上流部の流域面積が小さく水量はさほど多くないため、滝壺がほとんどないのも特徴です。
【見どころ】
駐車場から沢沿いの遊歩道を約500メートル、10分ほど歩くと滝見台に着き、三段に分かれて落ちる常清滝の全景を仰ぎ見ることができます。普段は細く優美な流れですが、雨の後には水量が増して迫力ある姿に変わります。新緑や紅葉、雪景色と季節ごとに表情が異なり、ことに秋は岩壁を彩る紅葉と白い水流の対比が美しいです。周辺には常清滝キャンプ場や権現神社もあります。
【トリビア】
常清滝の高さ約126メートルは広島県内で最大とされ、中国地方でも屈指の落差です。三段それぞれに名前が付いた滝は全国的にも珍しく、荒波・白糸・玉水という名は水の落ち方の違いをよく表しています。水量が少ない滝ゆえ、訪れる時期や天候によって印象が大きく変わり、「雨上がりが狙い目」と滝愛好家の間で語られます。三次市は盆地に立ちこめる霧の海でも有名です。
