【概要】
雨滝は、鳥取県鳥取市国府町の雨滝川に懸かる落差約40m、幅約4mの直瀑で、柱状節理が発達した玄武岩の断崖を豊かな水量で落下し、鳥取県随一の名瀑と称されます。滝前には不動明王が祀られ、雨乞い祈願と結びついた名を持ち、毎年6月の滝開き祭では滝を背に因幡の傘踊りが奉納されます。渓谷の滝は雨滝四十八滝と総称されます。
【歴史】
雨滝は鳥取県鳥取市国府町雨滝にある滝で、扇ノ山(約1310m)を源とする千代川水系袋川の支流・雨滝川に懸かります。古くから信仰の場として知られ、滝前には不動明王が祀られて修行者や巡礼者が訪れる霊場となっていました。滝の名は雨乞いの祈願と結びついたと伝わり、滝開きで奉納される因幡の傘踊りも雨乞いの踊りを起源とするとされます。1990年に日本の滝百選に選定されました。
【特徴】
雨滝は落差約40m、幅約4mの直瀑で、柱状節理が発達した玄武岩の断崖を、飛沫を上げながら豊かな水量で落下します。鳥取県随一の名瀑と称され、周囲はトチやケヤキ、ブナなどの落葉樹の原生林に包まれています。滝壺前には大きな岩石が折り重なり、その上に不動明王が祀られています。渓谷には筥滝や布引の滝など大小の滝があり、雨滝四十八滝と総称されます。
【見どころ】
集落から滝までの道は舗装され、駐車場から遊歩道を歩けば間もなく滝前に出ます。秋は紅葉の名所として知られ、赤や黄の木々と白い瀑布の対比が見事です。毎年6月の第1土曜日を中心に滝開き祭が開かれ、滝を背に因幡の傘踊りや神事が奉納されます。渓谷を少し歩けば、四段に落ちる筥滝や優美な布引の滝も訪ねることができ、滝めぐりの起点となります。
【トリビア】
雨滝の前にはかつて幹回り約20mといわれる桂の巨木があり、江戸時代の「日本名木320選」に数えられた長寿の霊木として祀られていました。落雷で幹が空洞となり、現在は根元から生えた数本の木が残ると伝わります。不動明王には心の病の平癒や商売繁盛の霊験があるとの言い伝えがあり、地元では「お滝さん」とも呼ばれ親しまれています。
