江戸時代以前に建造され、現代まで保存されている天守を持つ12の日本の城です。戦災や明治の廃城令、天災を乗り越えて生き残った貴重な文化遺産であり、国宝5城(姫路、松本、彦根、犬山、松江)と重要文化財7城(弘前、丸岡、備中松山、丸亀、松山、宇和島、高知)から成ります。
A.国宝は姫路城・松本城・彦根城・犬山城・松江城の5城で、残る弘前城・丸岡城・備中松山城・丸亀城・松山城・宇和島城・高知城の7城は重要文化財です。松江城は2012年に完成年を記した祈祷札が再発見されたことが決め手となり、2015年に64年ぶり5番目の国宝天守に指定されました。
A.犬山城です。2021年に名古屋工業大学が年輪年代法で調べた結果、一階から四階までの部材が1585年(天正13年)からの三年間に伐採された木材と判明し、現存最古と確認されました。長らく最古と語られてきた丸岡城は、2019年に公表された調査で江戸時代初期の建築である可能性が高いとされています。
A.松山城(伊予)です。1784年の落雷で焼失したのち1854年に再建された天守で、江戸時代までの姿を伝える現存12天守の中では最も新しい建物にあたります。三重三階地下一階の天守を小天守や櫓が取り囲む連立式の構えをとっています。
A.城ごとに事情が異なります。松本城は明治に解体の危機にありましたが、市川量造ら地元有志が博覧会で資金を集めて買い戻しました。備中松山城は山城で解体費用がかかりすぎるとして放置され、結果的に生き残りました。姫路城は空襲で天守に焼夷弾が落ちたものの、不発だったため焼失をまぬがれました。
A.12城は11県にあり、愛媛県には松山城と宇和島城の2城があります。東北地方で唯一の現存天守が弘前城、北陸地方で唯一が丸岡城で、ほかの城は中部・近畿・中国・四国地方にあります。最も離れた弘前城と宇和島城は直線距離で約1080km離れています。