日本の世界自然遺産は、ユネスコの世界遺産一覧表に自然遺産として登録された国内の5件を指します。1993年12月に屋久島と白神山地が日本で初めて登録され、2005年に知床、2011年に小笠原諸島、2021年に奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島が続きました。巨樹の森とブナの原生林、流氷が育む海と陸の生態系、大陸から隔てられた島々の固有の生きものと、評価された価値はそれぞれ異なります。2026年時点で国内の自然遺産はこの5件です。
A.2026年時点で5件です。1993年12月に屋久島と白神山地が日本で初めて登録され、2005年に知床、2011年に小笠原諸島、2021年に奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島が続きました。屋久島と白神山地の登録は、南米コロンビアのカルタヘナで開かれた第17回世界遺産委員会で決まりました。
A.評価された価値は5件それぞれで異なります。屋久島は屋久杉の景観美と植生の垂直分布、白神山地はブナの原生林が多様な動植物を育む森の営み、知床は流氷が育む海と陸が一体となった生態系と希少な生きものの豊かさが認められました。小笠原諸島は陸産貝類の適応放散が進化の例として、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は絶滅が心配される固有種が数多く暮らす場所として評価されました。
A.どちらも島ごとに独自の進化を遂げた生きものが評価されていますが、島の成り立ちが異なります。小笠原諸島は誕生から一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島で、海を越えてたどり着いた生きものが独自の進化を遂げました。奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は、かつて大陸とつながっていた島々が海で隔てられるなかで、取り残された生きものが島ごとに固有の種へと分かれていきました。
A.知床は北海道、白神山地は青森県と秋田県、小笠原諸島は東京都、屋久島は鹿児島県にあり、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は鹿児島県と沖縄県にまたがります。知床と屋久島は直線距離で約1990km、知床と白神山地は約550km離れています。小笠原諸島は、東京から南へおよそ1,000km離れた太平洋に浮かぶ島々です。
A.縄文杉の樹齢ははっきりしていません。1984年に学習院大学の木越邦彦が行った分析では、最も古いとみられる木片から少なくとも約2,170年という値が示され、当時の気候と成長量から約7,200年とする推定もあります。幹の中心が空洞で、最も古い部分を調べられないことが、推定に大きな幅がある理由です。