日本三大薬湯(にほんさんだいやくとう)は、新潟県の松之山温泉、群馬県の草津温泉、兵庫県の有馬温泉を指します。いずれも薬効の高い泉質で知られ、古くから多くの人々の心身を癒やしてきた名湯として親しまれています。
A.松之山温泉は塩分濃度が非常に高いナトリウム・カルシウム塩化物泉で、メタホウ酸の含有量が日本有数とされます。草津温泉は殺菌力の強い強酸性の湯です。有馬温泉には鉄分と塩分を多く含む赤褐色の「金泉」と、無色透明のラジウム泉や炭酸泉の「銀泉」の二種類があります。
A.松之山温泉は、傷ついた鷹が湯で傷を癒やしているのを木こりが見つけたのが始まりと伝わります。草津温泉の白旗源泉には源頼朝が狩りの途中で見つけて入浴したという言い伝えがあり、有馬温泉は『日本書紀』に舒明天皇や孝徳天皇が入浴したという記録が残されています。
A.金泉は湧き出した瞬間には透明で、空気に触れて鉄分が酸化することで赤褐色に変わります。鉄分と塩分を多く含む濁り湯で、保温効果と殺菌作用に優れています。塩分が濃いため、タオルが茶色く染まってしまうほどです。
A.湯もみは、高温の源泉を六尺の板でかき混ぜて湯温を下げる草津温泉の伝統の作法です。かつては時間湯という療養で、湯長の指示のもとに湯もみをして短い時間だけ湯に浸かっていました。湯畑前の熱乃湯では、湯もみと踊りの実演を草津節の唄とともに見学できます。
A.日本三大薬湯は新潟県・群馬県・兵庫県の三県にあります。直線距離で松之山温泉と草津温泉は約50kmと比較的近い一方、有馬温泉は松之山温泉から約390km、草津温泉から約360km離れています。