【概要】
兵庫県神戸市の有馬温泉は、『日本書紀』に舒明天皇や孝徳天皇の行幸が記された日本最古級の温泉です。豊臣秀吉も度々訪れたことで知られています。鉄分を含む黄金色の「金泉」と無色透明の「銀泉」があり、歴史と格式を感じさせる温泉街が魅力です。
【歴史】
有馬温泉は兵庫県神戸市北区にある日本最古級の温泉で、『日本書紀』には舒明天皇や孝徳天皇が入浴したという記録が残されています。約1400年前から湯治の地として知られ、豊臣秀吉が生涯に何度も足を運んで愛したことでも有名です。秀吉は大規模な改修を行って温泉街を整え、江戸時代には「有馬千軒」と呼ばれるほどのにぎわいを見せました。太閤橋やねね橋など、秀吉ゆかりの名所は今も残っています。
【特徴】
有馬温泉の最大の魅力は、「金泉(きんせん)」と「銀泉(ぎんせん)」という二種類の湯を楽しめることです。金泉は鉄分と塩分を多く含む赤褐色の濁り湯で、保温効果と殺菌作用に優れています。一方の銀泉は無色透明のラジウム泉や炭酸泉で、飲用に適した源泉もあります。六甲山の北麓にあるため神戸市街から車で30分ほどという近さで、風情ある温泉街には老舗旅館が軒を連ねています。
【見どころ】
日帰り入浴ができる公共浴場「金の湯」と「銀の湯」では、二つの泉質を気軽に体験できます。秀吉と正室ねねにちなんだ太閤橋・ねね橋は記念撮影の定番スポットで、有馬玩具博物館では世界各国のからくり玩具やレトロなおもちゃを展示しています。温泉街には炭酸せんべいや有馬サイダーといった名物が並び、六甲有馬ロープウェーで山上へ上がって夜景と組み合わせるのもおすすめです。
【トリビア】
金泉は湧き出した瞬間には透明で、空気に触れて鉄分が酸化することであの赤褐色に変わります。塩分が濃いためタオルが茶色く染まってしまうほどで、初めて入る人は驚くかもしれません。銀泉のひとつである炭酸泉を生かし、明治時代には「有馬シャンペンサイダー」が売り出されました。1995年の阪神・淡路大震災では旅館などが被害を受けましたが、温泉街は見事に復興を遂げています。
