「日本三大美肌の湯」とは、肌に対する効能が特に優れているとされる3つの温泉、「喜連川温泉(栃木県)」、「嬉野温泉(佐賀県)」、「斐乃上温泉(島根県)」のことです。中央温泉研究所と温泉評論家の藤田聡氏によって選定され、泉質がもたらす美容効果から「美肌の湯」として親しまれています。
A.三つは泉質がそれぞれ異なります。嬉野温泉はぬるりとした重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉)、喜連川温泉は硫黄と塩分、鉄分を含んだナトリウム-塩化物泉、斐乃上温泉はpH9.9の高アルカリ性単純温泉です。
A.喜連川温泉がもっとも新しく、1981年(昭和56年)に町おこしのために掘削された比較的新しい湯です。一方の嬉野温泉はおよそ1300年の歴史を持つと伝えられ、奈良時代の「肥前国風土記」にすでに湯の記述があります。斐乃上温泉も古くから美人の湯として親しまれてきました。
A.温泉に含まれる炭酸水素ナトリウムが豆腐のたんぱく質を溶かすためです。嬉野温泉の湯は飲用にも用いられ、この湯で豆腐を煮ると汁が白く濁り、豆腐がとろりと崩れる「嬉野温泉湯豆腐」になります。湯の成分がそのまま料理に生きた例と言えます。
A.pH9.9は石鹸に近い値で、斐乃上温泉は日本屈指の高アルカリ性単純温泉です。古い角質を落とすピーリング作用とクレンジング作用を併せ持ち、肌がぬるつくのは皮脂が乳化しているためだと説明されています。源泉の温度は低めのため加温して使われています。
A.三か所は佐賀県・栃木県・島根県にあり、大きく離れています。直線距離で、嬉野温泉と喜連川温泉は約1000km、嬉野温泉と斐乃上温泉は約370km、喜連川温泉と斐乃上温泉は約650km離れています。