日本三大珍味(にほんさんだいちんみ)は、江戸時代から珍重されてきた「うに(越前雲丹)」「からすみ(長崎唐墨)」「このわた(三河・能登)」の3つの海産物加工品を指します。いずれも濃厚な旨味と独特の風味を持ち、お酒の肴として、またその希少性から最高級の贈答品として古くから愛され続けています。
A.越前雲丹はバフンウニの生殖巣、からすみはボラの卵巣、このわたはナマコの腸から作られます。越前雲丹は塩だけで仕込んだ塩うに、からすみは塩漬けにしてから塩を抜き天日で干したもの、このわたは腸を塩辛にしたもので、いずれも海産物を塩で加工した珍味です。
A.三つとも江戸時代には献上品として重んじられていました。越前雲丹は藩から幕府や朝廷への献上品となり、からすみも幕府への献上品になりました。このわたはさらに古く、延長五年、西暦927年に成立した『延喜式』に能登国の貢納物として名が挙がっています。
A.いずれも少量を酒の肴として味わうのが定番です。越前雲丹は箸の先に少し取って舐めるように味わい、からすみは薄く切って大根やかぶで挟むのが定番です。このわたは熱燗を注いだ盃に少し落とすこのわた酒も、通好みの飲み方として古くから知られています。
A.越前雲丹の福井県、からすみの長崎県、このわたの石川県と3県に分かれています。直線距離で越前雲丹とこのわたは約130km、越前雲丹とからすみは約690km、からすみとこのわたは約800km離れています。