日本が世界に誇る刃物づくりの拠点として知られるのが「日本三大刃物産地」です。良質な水と土、炭に恵まれ名刀の歴史を汲み、世界的にも有名な岐阜県「関」が挙げられます。古くから鉄砲やたばこ包丁で栄え、現在もプロの和食料理人用包丁で圧倒的なシェアを誇る、分業制で究極の切れ味を追求する大阪府「堺」も数えられます。和釘作りから始まり、伝統的な職人技と近代的な工業技術・デザインが見事に融合した新潟県「燕三条」が三つ目に挙げられますが、代わりに大工道具で名高い兵庫県「三木」が含まれることもあります。いずれの産地も、何百年もの歴史と職人の魂が宿る「切る」道具を生み出し続けています。
A.得意とするものと作り方に違いがあります。関は日本刀鍛冶の技術を包丁やハサミ、爪切りに応用しています。堺は鍛冶・刃付け・柄付けを専門の職人が担う分業制で、片刃の和包丁づくりで知られます。燕三条は手打ち鍛造の伝統と最新の工業技術・デザインを融合させています。
A.起源が最も古いとされるのは堺です。5世紀の仁徳天皇陵古墳の築造時に鋤や鍬を作った鍛冶職人の技術に遡ると言われています。関は鎌倉時代末期から室町時代初期に刀匠・元重が移り住んだことに始まると伝えられ、燕三条は江戸時代初期の和釘づくりが始まりとされます。
A.あります。日本三大刃物産地は岐阜県の関、大阪府の堺、新潟県の燕三条の三つが挙げられますが、燕三条の代わりに大工道具で名高い兵庫県の三木が含まれることもあります。
A.関と燕三条では毎年10月に大きな催しがあります。関の「刃物まつり」では本町通りに1キロにわたって刃物の直売テントが並びます。燕三条の「燕三条 工場の祭典」は2013年に始まり、普段は非公開の工場が百数十か所も一斉に開放されます。
A.3か所は岐阜県・大阪府・新潟県の3府県に分かれています。直線距離では関と堺が約170kmと最も近く、関と燕三条が約300km、堺と燕三条が約460km離れています。