日本三長谷(にほんさん・はせ)とは、十一面観音を本尊とする日本を代表する3つの長谷寺のことです。大和(奈良)の長谷寺、鎌倉(神奈川)の長谷寺、信濃(長野)の長谷寺を指します。一本の霊木(楠)から三体の観音像が造られたという伝承(三体説)でも知られ、古くから観音信仰の聖地として崇められています。
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A.三寺とも十一面観音を本尊としています。長谷寺(奈良県)の本尊は像高10メートルを超える木造仏で、長谷寺(鎌倉市)の本尊も九メートル余りの大きさです。この二体はいずれも右手に錫杖を持つ長谷寺式の姿で、長谷寺式観音は全国の長谷寺の本尊が倣った形式とされます。
A.長谷寺(奈良県)は真言宗豊山派の総本山、長谷寺(長野市)は真言宗智山派の寺院です。長谷寺(鎌倉市)は特定の宗派に属さない単立の寺院として護持されています。長野市の長谷寺は山号を金峯山、鎌倉市の長谷寺は海光山慈照院長谷寺と号します。
A.開創の伝承でつながっています。この地に流された白助翁が善光寺の阿弥陀如来のお告げを受け、大和の初瀬山から十一面観音を勧請したことに始まると伝えられます。寺では開創の伝説をたどる「白助物語」の絵解きが行われ、地元では「信州さらしなの長谷観音」の名で親しまれています。
A.長谷寺(奈良県)は「花の御寺」と呼ばれ、春には斜面を埋め尽くす牡丹が咲き、桜や紫陽花、紅葉も楽しめます。長谷寺(鎌倉市)は初夏の紫陽花で知られる鎌倉屈指の花の名所です。長谷寺(長野市)は春の桜と秋の紅葉が美しい寺とされています。
A.三寺は奈良県・神奈川県・長野県の3県に分かれています。直線距離では長谷寺(鎌倉市)と長谷寺(長野市)が約190km、長谷寺(奈良県)と長谷寺(長野市)が約300km、長谷寺(奈良県)と長谷寺(鎌倉市)が約340km離れています。