日本三大寺(にほんさんだいじ)は、古代において朝廷の尊崇を受けた三大寺院です。奈良県の大安寺、元興寺、弘福寺(川原寺)を指します。いずれも飛鳥・奈良時代に創建され、国家仏教の中心として栄えました。現在は規模が縮小したものの、日本仏教の源流として貴重な歴史遺産を伝えています。
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A.三寺とも奈良県にあり、大安寺と元興寺は奈良市、弘福寺は明日香村にあります。直線距離で大安寺と元興寺は約2kmと近く、弘福寺はどちらからも約20km離れています。弘福寺の道路を挟んだ南には橘寺があり、あわせて巡ることができます。
A.大安寺は聖徳太子の熊凝精舎を起源と伝え、710年の平城遷都に伴って現在地へ移りました。元興寺は蘇我馬子が飛鳥に創建した法興寺(飛鳥寺)を前身とし、718年ごろ平城京へ移されました。弘福寺は、天智天皇が母の菩提を弔うために創建したとされる川原寺の跡地に建っています。
A.川原寺の官寺としての格を受け継ぐためとされます。川原寺は飛鳥寺、薬師寺、大官大寺とともに飛鳥の四大寺に数えられた大寺で、天武天皇の時代には日本で初めて一切経の書写が行われた寺として記録されます。ただし平城京遷都の際に移転せず飛鳥に留まったため、次第に衰えました。
A.元興寺の本堂(極楽堂)と禅室は国宝で、屋根の一部には飛鳥時代から奈良時代の古瓦が「行基葺」で今も葺かれています。大安寺には奈良時代の木彫仏九体が重要文化財として伝わり、弘福寺の本堂には持国天・多聞天像など重要文化財の仏像が伝わります。
A.大安寺では毎年1月23日の光仁会に、青竹の筒に燗をした酒をふるまう「がん封じ笹酒祭り」が行われ、初春の風物詩となっています。元興寺は秋になると境内が萩の花に埋め尽くされ、「萩の寺」の名でも親しまれています。