【概要】
信濃長谷寺とも呼ばれる真言宗智山派の寺院です。大和・鎌倉と並ぶ日本三所長谷観音の一つに数えられ、本尊は人肌観音とも呼ばれて厄除けの観音として信仰されています。春の桜や秋の紅葉が美しく、静寂に包まれた境内は心洗われる空間です。
【歴史】
長野県長野市にある長谷寺は、真言宗智山派の寺院で、山号を金峯山、院号を龍福院といいます。飛鳥時代、この地に流された允恭天皇の子孫と伝わる白助翁が、善光寺の阿弥陀如来のお告げを受けて大和の初瀬山から十一面観音を勧請したことに始まると伝えられ、開創は637年ごろともいわれます。信濃屈指の古刹として、長い歴史を今日まで刻み続けてきました。
【特徴】
長谷寺の本尊である十一面観世音菩薩は「人肌観音」とも呼ばれ、厄を払い福を招く霊験あらたかな観音として広く信仰を集めてきました。奈良・鎌倉と並ぶ「日本三所長谷観音」の一つに数えられ、地元では「信州さらしなの長谷観音」の名で親しまれています。現在の観音堂は1713年(正徳3年)に再建されたもので、平成に入ってから大きな改修が施され、美しい姿を保っています。
【見どころ】
本尊の縁日にあたる毎月18日には護摩が焚かれ、弘法大師が伝えた真言密教の作法による祈祷が営まれます。寺に伝わる「白助物語」や涅槃図の絵解きは、この長谷寺ならではの体験で、住職の語りとともに開創の伝説をたどることができます。写経の会や法話会、境内でのコンサートなども開かれており、地域に開かれた寺として多くの人に親しまれる存在となっています。
【トリビア】
長谷寺(長野市)は善光寺平の南に広がる更級の里に位置し、善光寺の本尊のお告げによって開かれたという縁起から、両寺をあわせて参拝する人も少なくありません。最寄りはJR篠ノ井線の稲荷山駅で、長野の市街地からは十キロあまり南へ離れた静かな里山にたたずんでいます。境内からは更級の田園と、遠くに連なる信州の山並みを静かに望むことができます。
