「日本三大うちわ」は、国から伝統的工芸品に指定されている「京うちわ(京都府)」、「丸亀うちわ(香川県)」、「房州うちわ(千葉県)」の3つを指します。それぞれに独特の構造や歴史的背景があり、涼をとる道具としてだけでなく、美術品や鑑賞用としても高い評価を得ています。
A.いちばんの違いは柄のつくりです。京うちわはうちわ面と柄を別々に作り、後から柄を差し込む「差し柄(挿柄)」の構造です。丸亀うちわは一本の竹を割いて柄と骨を地続きにした「平柄」、房州うちわは細い女竹をそのまま柄に用いる「丸柄」を特徴とします。
A.国の伝統的工芸品に指定されたうちわが、京うちわ、丸亀うちわ、房州うちわの三つだけだからです。京うちわは1977年、丸亀うちわは1997年、房州うちわは2003年に指定を受け、この三つをまとめて日本三大うちわと呼ぶのが通例となっています。
A.起源が最も古いのは京うちわで、南北朝時代に朝鮮半島から伝わった団扇が深草の地に伝えられたのが始まりとされます。丸亀うちわは江戸時代初期の1633年に金毘羅参りの土産物として売られたのが始まりとされ、房州うちわは明治十年代に骨づくりが始まったと伝わります。
A.丸亀の産地は全国のうちわ生産量のおよそ九割を占め、年間の生産数は一億本を超える日本一の規模です。戦後は骨をプラスチックに替えたポリうちわの生産も盛んになり、広告やイベントで配られるうちわの多くがこの地から全国へ送り出されてきました。
A.三つの産地は京都府、香川県、千葉県に分かれています。直線距離で、京うちわと丸亀うちわの産地は約200km、京うちわと房州うちわは約370km、丸亀うちわと房州うちわは約560km離れています。