丸亀うちわ

(まるがめうちわ)
📍 香川県 丸亀市🎭 文化🥢 名産🏯 歴史

【概要】

香川県丸亀市は、全国のうちわ生産量の約9割を占める日本一の産地です。「丸亀うちわ」の特徴は、一本の竹をそのまま使い、柄と骨が一体となっている「男竹(おだけ)平柄」です。江戸時代初期に金毘羅参りのお土産として広まり、現在では国の伝統的工芸品に指定されています。

【歴史】

丸亀うちわの始まりは江戸時代初期の1633年(寛永10年)、金毘羅大権現の別当寺の僧が考案した「金」の印を入れた朱色の渋うちわが、金毘羅参りの土産物として売られたことにあるとされます。天保年間には財政難に苦しむ丸亀藩が下級武士の内職として奨励し、地場産業として定着しました。こうした歴史を背景に、1997年(平成9年)には国の伝統的工芸品にも指定されました。

【特徴】

香川県丸亀市を中心に作られる丸亀うちわは、一本の竹を割いて平らに削り、柄と骨が地続きになった「平柄」の構造を基本としています。持ち手が平たいため手にしっくりと収まり、軽くしなやかに風を送れるのが持ち味です。骨づくりから紙貼り、仕上げまで四十七の工程があるとされ、そのほとんどが今も職人の手仕事によって行われ、竹の弾力を生かした心地よい仰ぎ味を生み出しています。

【見どころ】

丸亀の産地は全国のうちわ生産量のおよそ九割を占め、年間の生産数は一億本を超える日本一の規模を誇ります。市内のうちわの港ミュージアムでは、職人の実演を見学したり手作りを体験したりできます。「伊予竹に土佐紙貼りてあわ(阿波)ぐれば讃岐うちわで至極(四国)涼しい」という古い言葉も、材と技が四国じゅうから集まって丸亀うちわが生まれた歴史を、軽妙に言い表しています。

【トリビア】

戦後は骨をプラスチックに替えたポリうちわの生産も盛んになり、広告やイベントで配られるうちわの多くがこの地から全国へ送り出されてきました。祭りや花火大会でおなじみのうちわも、その多くが丸亀生まれです。大量生産の実用品から伝統の技法を凝らした高級品まで幅広く作られ、近年は竹製の丸亀うちわが環境にやさしい素材として見直され、現代の暮らしに合うモダンな図柄の品も増えています。

📅 最終更新: 2026/9/6
丸亀うちわ
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です