「日本三御湯」とは、順徳天皇の歌論書『八雲御抄』において、皇室ゆかりの特に優れた温泉として挙げられた3つの温泉、「秋保温泉(宮城県)」、「別所温泉(長野県)」、「野沢温泉(長野県)」を指します。古くから多くの人々に親しまれ、歴史と格式を兼ね備えた名湯です。
A.順徳天皇の歌論書『八雲御抄』で、皇室ゆかりの特に優れた温泉として挙げられた三つの湯が日本三御湯です。秋保温泉は「名取の御湯」、別所温泉は「信濃の御湯」、野沢温泉は「犬養の御湯」の名で知られ、古くから格式ある名湯として扱われてきました。
A.秋保温泉はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、塩分を多く含み湯冷めしにくいのが持ち味です。別所温泉は単純硫黄泉で、湯はやわらかく「美人の湯」とも呼ばれてきました。野沢温泉は硫黄泉で、源泉の温度は四十二度から九十度と高く、湧き出す湯の量も豊富です。
A.別所温泉と野沢温泉で外湯めぐりが楽しめます。別所温泉には「大湯」「大師湯」「石湯」という三つの共同浴場があります。野沢温泉には十三の共同浴場が点在し、「湯仲間」と呼ばれる住民の組織が代々管理を担ってきました。秋保温泉にも日帰りで入浴できる施設が多くあります。
A.別所温泉と野沢温泉はどちらも長野県にあり、直線距離で約60kmと比較的近い位置にあります。宮城県の秋保温泉からは、別所温泉まで約300km、野沢温泉まで約250km離れています。長野県の二つを組み合わせ、秋保温泉は別の機会に訪ねる計画も考えられます。
A.秋保温泉の周辺には秋保大滝や渓谷美で知られる磊々峡があります。別所温泉は「信州の鎌倉」と呼ばれ、国宝の八角三重塔を伝える安楽寺や北向観音などの古刹が歩いて回れる範囲に点在します。野沢温泉では、日本三大火祭りの一つに数えられる道祖神祭りが毎年一月十五日に行われます。