日本三大美人の湯(にほんさんだいびじんのゆ)は、入浴すると肌が美しくなるとされる日本の3つの温泉を指します。和歌山県の「龍神温泉」、島根県の「湯の川温泉」、群馬県の「川中温泉」です。泉質がアルカリ性であったり、保湿効果が高い成分が含まれていたりと、美肌効果が期待できる名湯として知られています。
A.龍神温泉はナトリウム炭酸水素塩泉で弱アルカリ性、湯の川温泉はナトリウム・カルシウム硫酸塩・塩化物泉、川中温泉はカルシウム硫酸塩泉です。源泉温度も龍神温泉が約48度、湯の川温泉が約50度なのに対し、川中温泉は約35度のぬる湯で、長い時間ゆっくり浸かる入り方に向いています。
A.龍神温泉、湯の川温泉、川中温泉の三つは1989年に日本三美人の湯として姉妹協定を結びました。これをきっかけに、三つを合わせて呼ぶ言い方が全国へ広く知られるようになり、以来ともに名を高めてきました。
A.出雲神話にちなむ伝承があるからです。因幡の八上姫が大国主命を慕って出雲へ向かう途中、この地の湯で長い旅の疲れを癒やし、いっそう美しくなったと伝わります。温泉街には八上姫を祀る小さな祠が置かれ、美人の湯と呼ばれる由来として語り継がれてきました。
A.江戸時代に紀州藩初代藩主の徳川頼宣が龍神温泉を愛し、藩費で御殿を建てさせました。廃藩に至るまで歴代藩主の湯治場として大切に守られ、上御殿と下御殿という名は今も宿に受け継がれています。上御殿は1999年に国の登録有形文化財となりました。
A.三つの温泉は和歌山県、島根県、群馬県と別々の県にあります。直線距離で龍神温泉と湯の川温泉は約290km、龍神温泉と川中温泉は約410km、湯の川温泉と川中温泉は約540km離れています。