別所温泉

(べっしょおんせん)
📍 中部長野県 上田市♨️ 温泉🏯 歴史

【概要】

長野県上田市にある別所温泉は、信州最古の温泉と言われています。『枕草子』に登場する「ななくりの湯」を別所温泉とする説もあり、古くから都に知られた湯とされます。鎌倉時代に北条義政に始まる塩田北条氏がこの地を治め、格式ある寺社が建てられたことから「信州の鎌倉」と呼ばれ、国宝の安楽寺八角三重塔など多くの文化財が残る歴史情緒あふれる温泉地です。

【歴史】

別所温泉は長野県上田市にある標高およそ五百七十メートルの温泉地で、信州で最も古い湯と称されてきました。日本武尊が東征の折に見つけたという伝説が伝わり、「信濃の御湯」として秋保温泉や野沢温泉とともに日本三御湯に数えられます。『枕草子』が名を挙げる「ななくりの湯」を別所温泉のこととする説もあり、古い時代から都にまで知られた湯であったとされています。

【特徴】

別所温泉の泉質は単純硫黄泉で、湯はやわらかく、ほのかに硫黄の香りが漂うのが持ち味です。皮膚の病や慢性の疾患などに対する効能がうたわれており、湯上がりの肌がしっとりと整うことから「美人の湯」とも呼ばれてきました。鎌倉時代には北条氏の一族である塩田北条氏がこの地を治め、周囲に格式ある寺社が次々と建てられたことから、一帯は今も「信州の鎌倉」と呼ばれています。

【見どころ】

温泉街には「大湯」「大師湯」「石湯」という三つの共同浴場があり、下駄を鳴らしての外湯めぐりが別所温泉ならではの楽しみとなっています。大湯は木曾義仲、石湯は真田幸村にゆかりがある湯だと伝わり、それぞれに物語が添えられています。歩いて回れる範囲には、国宝の八角三重塔を伝える安楽寺、厄除けで名高い北向観音、常楽寺や前山寺といった古刹が点在しています。

【トリビア】

安楽寺の八角三重塔は現存する日本で唯一の八角形の三重塔とされ、鎌倉時代の禅宗様を伝える建築として国宝に指定されています。温泉街へは上田電鉄別所線が通じており、上田駅から三十分ほどのゆったりとした小さな旅が味わえます。台風で千曲川に架かる橋梁が流された際には全国から支援が寄せられ、地元に愛される路線として復旧を果たしたことでも知られています。

📅 最終更新: 2026/9/25
別所温泉
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です