日本三大銘葉

日本三大銘葉

日本三大銘葉(にほんさんだいめいよう)とは、かつて日本国内で品質が極めて高いと評価された三つのタバコ葉の産地、鹿児島県の国分、神奈川県の秦野、茨城県の水府を指します。江戸時代から明治・大正にかけて名声を博し、地域の産業と文化に深く根付いていましたが、現在は生産が行われていない希少な歴史的農産物です。

日本三大図鑑>日本三大銘葉
水府葉
🥢 名産🏯 歴史
📍 茨城県 常陸太田市

水府葉

(すいふば)

茨城県北部の水府地域(現・常陸太田市など)で生産された水府葉は、肉厚で香味が強く、関東を代表する銘葉として知られました。水戸徳川家の奨励により発展し、江戸の庶民に愛用されました。特に刻みタバコとしての品質が高く評価されていました。

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秦野葉
🥢 名産🏯 歴史
📍 神奈川県 秦野市

秦野葉

(はだのば)

神奈川県秦野市周辺で栽培された秦野葉は、富士山の火山灰土壌が生んだ名品です。温和な気候で育ち、燃焼性が良くマイルドな味わいが特徴です。明治時代には「秦野葉」としてのブランドを確立し、耕地整理や品質改善のモデル地区としても注目されました。

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国分葉
🥢 名産🏯 歴史
📍 鹿児島県 霧島市

国分葉

(こくぶば)

鹿児島県霧島市(旧国分市)周辺で栽培された国分葉は、江戸時代から知られる最高級のタバコ葉です。火山灰土壌に適応し、薄く弾力があり、香り高い品質で「オハラ節」にも歌われました。明治期には全国標準の地位を確立しましたが、現在は生産されていません。

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❓ 日本三大銘葉のよくある質問

Q.日本三大銘葉という呼び名はどのように定まったのですか?

A.明治40年(1907年)に、国分、水府、秦野の三銘葉を配合したたばこが皇室への献上用に定められたことが、三大銘葉という呼び名を決定づけました。水府葉の記事でも、この年から国分葉、秦野葉とともに皇室献上たばこの原料に用いられたと書かれています。

Q.国分葉・水府葉・秦野葉のうち、栽培の始まりが最も早く伝わるのはどれですか?

A.国分葉です。慶長11年(1606年)に服部宗重が国分郷梅木の地で試作して好結果を得たと伝わります。水府葉は慶長13年(1608年)ごろに金田治兵衛が栽培を始めたと伝えられ、秦野葉は寛文6年(1666年)の年貢皆済証文が最も古い記録とされています。

Q.国分葉と水府葉の葉はどう違いますか?

A.国分葉は葉の肉が薄くて弾力に富み、燃焼性がよく香りが高いのが身上です。一方の水府葉は葉肉が厚く、香味が濃厚で力強いことが最大の身上とされ、繊細な国分葉とは対照的な個性を持っていました。どちらも煙管で喫する刻みたばこの原料として用いられました。

Q.日本三大銘葉は今も生産されていますか?

A.いいえ、三つとも在来品種としての栽培は行われていません。紙巻きたばこの普及とともに需要が細り、生産が縮小しました。秦野葉は昭和49年(1974年)に産地から姿を消したとされ、昭和59年(1984年)には秦野のたばこ耕作そのものが幕を下ろしました。

Q.日本三大銘葉の三つの産地はどれくらい離れていますか?

A.産地は鹿児島県、茨城県、神奈川県の3県に分かれています。直線距離で国分葉と水府葉の産地は約1050km、国分葉と秦野葉の産地は約880km離れています。関東にある水府葉と秦野葉の産地どうしは約180kmです。

📍 所在地マップ

岐阜県広島県新潟県長野県兵庫県231国分葉水府葉秦野葉200 km地図データ: Natural Earth
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