日本三大緞通(にほんさんだいだんつう)は、堺緞通(大阪府)、赤穂緞通(兵庫県)、鍋島緞通(佐賀県)の総称です。これらは江戸時代から続く伝統的な手織り絨毯で、それぞれの地域独自のデザイン、素材、織り方が特徴です。木綿を主な素材とし、日本の気候風土に合った手織りの敷物は、芸術品としても評価が高いものです。
A.鍋島緞通です。江戸時代の元禄期にあたる1688年から1704年ごろに佐賀城下の郊外で織り始められたと伝わり、日本最古の木綿の緞通とされています。堺緞通は天保2年(1831年)、赤穂緞通は1870年(明治3年)に座布団大の緞通を織り上げたのが始まりと伝わります。
A.堺緞通は鍋島緞通を手本の一つとして生まれました。天保2年(1831年)に堺の糸物商・藤本庄左衛門が、佐賀の鍋島緞通や中国渡りの敷物を手本として職人に織らせ、売り出したのが始まりと伝わります。
A.一丁の鋏で行う三種類の「摘み」を重ねるからです。文様の際を切り込む筋摘み、パイルを5ミリから7ミリの高さにそろえる地摘み、輪郭を強調する仕上げ摘みによって、図柄が鮮明に立ち上がり、独特の陰影が生まれます。
A.佐賀藩の御用品として厳しく保護され、一般への売買が禁じられていたからです。将軍家への月並の献上品にも指定され、幕末まで特権的な敷物であり続けました。明治以降にようやく民間で織られるようになりました。
A.三つの産地は大阪府、兵庫県、佐賀県にあります。直線距離で堺緞通と赤穂緞通は約100km、赤穂緞通と鍋島緞通は約410km、堺緞通と鍋島緞通は約500km離れています。