日本三大鳴鳥(にほんさんだいめいちょう)とは、日本に生息する野鳥の中でも特に鳴き声が美しく、古くから人々に愛されてきた三種の鳥、「オオルリ」「コマドリ」「ウグイス」のことです。それぞれに独特の美しい「さえずり」を持ち、日本の豊かな四季の移ろいや自然の奥深さを象徴する存在として、和歌や俳句、文学などにも頻繁に登場してきました。美しい瑠璃色の姿で初夏を告げるオオルリ、馬のいななきのような声で深山幽谷に響き渡るコマドリ、そして「ホーホケキョ」という鳴き声で春の訪れを知らせるウグイスが、その三種です。これらの鳥たちの声に耳を傾けることは、日本の自然美を五感で味わう至福の体験と言えます。
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A.オオルリは「ピールリ、ピールリ」と澄んだ高音で鳴き、最後に「ジジッ」と濁った音を添えます。コマドリは「ヒン、カラカラカラ」と高い一声から巻き舌のような連続音へ転じ、馬のいななきに似た声とされます。ウグイスは春先の「ホーホケキョ」で知られ、警戒の合図とされる「谷渡り」や繁殖期以外の地鳴き「笹鳴き」もあります。
A.オオルリは四月下旬から七月上旬の初夏、コマドリは五月から七月上旬が適期です。ウグイスは春先に「ホーホケキョ」とさえずり始め、二月から三月ごろはまだ節回しがたどたどしく、暖かくなるにつれて上達していく過程も楽しめます。
A.体長ではオオルリが最も大きく、およそ十六センチメートルとスズメよりやや大きい鳥です。ウグイスは十五センチメートルほどでスズメと同程度、コマドリはおよそ十四センチメートルでスズメほどの大きさしかありません。三種とも小さな鳥で、コマドリとウグイスは茂みに隠れて姿を見せにくいことでも知られます。
A.江戸時代には三種とも飼い鳥として珍重されました。愛好家のあいだでは鳴き声の優劣を競わせる「鳴き合わせ」の会が開かれ、オオルリ・コマドリ・ウグイスはその主役でした。現在は法律で野鳥の捕獲や飼育が禁じられており、山地の森などで野外の自然な歌声を聴く楽しみ方が定着しています。
A.このページで紹介する観察地は栃木県・長野県・奈良県に分かれています。直線距離では、オオルリの栃木県民の森とコマドリの上高地が約210km、上高地とウグイスの曽爾高原が約260km、栃木県民の森と曽爾高原が約450km離れています。いずれも「など」とあるとおり代表的な観察地の一例です。