日本三大局地風

日本三大局地風

日本の特定の地域に見られる、地形的要因によって発生する3つの強力な風のことです。農作物への被害や家屋の損壊をもたらすことから「日本三大悪風」とも呼ばれます。「清川だし(山形県)」、「広戸風(岡山県)」、「やまじ風(愛媛県)」がこれにあたり、それぞれが独特の気象メカニズムを持っています。

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清川だし
🌿 自然
📍 山形県 酒田市

清川だし

(きよかわだし)

山形県庄内平野に吹く東南東の強風です。最上川が山地を削ってできた狭い谷(地峡)を風が吹き抜けることで加速され、強烈な局地風となります。古くから「だし」と呼ばれ、舟運や農業に大きな影響を与えてきました。

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広戸風
🌿 自然
📍 岡山県 奈義町

広戸風

(ひろとかぜ)

岡山県北東部、那岐山(なぎさん)の南麓に吹き降ろす北寄りの強風です。台風が四国の南海上や瀬戸内海を通過する際に発生しやすく、風速が50メートルを超えることもあります。名前は、現在の津山市勝北地区にあった旧広戸村の村名に由来します。

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やまじ風
🌿 自然
📍 愛媛県 四国中央市

やまじ風

(やまじかぜ)

愛媛県東部、法皇山脈から瀬戸内海側の平野部へ吹き降ろす南寄りの強風です。日本三大局地風の中で最も頻繁に発生すると言われています。春一番や梅雨時の低気圧通過時に多く見られます。

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❓ 日本三大局地風のよくある質問

Q.日本三大局地風はなぜ「日本三大悪風」とも呼ばれるのですか?

A.農作物への被害や家屋の損壊をもたらしてきたからです。清川だしは稲の出穂期に白穂などの被害を引き起こすことがあり、広戸風は文政8年(1825年)の大風で建物と稲に壊滅的な被害を与えたと伝わります。やまじ風も枕崎台風やルース台風の際に大きな被害を出しました。

Q.清川だし・広戸風・やまじ風は、吹き方がどう違いますか?

A.風の向きと発生の仕組みが異なります。清川だしは最上峡の狭い谷を溢れるように吹き抜ける東寄りの地峡風です。広戸風は那岐山を越えた気流が南斜面を一気に吹き降ろす北寄りのおろし風で、やまじ風は法皇山脈の北側の急斜面を吹き降りる南寄りの強風です。

Q.日本三大局地風はそれぞれどの時期に吹きやすいですか?

A.清川だしは春から秋にかけて発生し、広戸風は8月から10月の台風期に集中します。やまじ風は年間を通じて見られますが春に最も多く、三大局地風の中でも発生頻度が高いことが特徴です。

Q.日本三大局地風が吹く地域では、強風にどう備えてきたのですか?

A.家や集落のつくりに工夫が見られます。庄内平野の農家は屋敷の東側に防風林を設けて清川だしに備えてきたと伝わり、広戸風の吹く奈義町などでは屋敷の北側にヒノキやアカマツの防風林「戸背」を巡らせた集落景観が残ります。やまじ風の吹く四国中央市では、屋根に重し石を載せ瓦を漆喰で固めた民家が見られます。

Q.日本三大局地風が吹く地域はどれくらい離れていますか?

A.山形県、岡山県、愛媛県に分かれています。直線距離で広戸風とやまじ風の地域は約140kmと近く、清川だしと広戸風は約660km、清川だしとやまじ風は約780km離れています。清川だしだけが東北地方の庄内にあり、他の二つは中国・四国地方に位置しています。

📍 所在地マップ

岩手県岐阜県山形県新潟県長野県福島県123清川だし広戸風やまじ風200 km地図データ: Natural Earth
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