日本の特定の地域に見られる、地形的要因によって発生する3つの強力な風のことです。農作物への被害や家屋の損壊をもたらすことから「日本三大悪風」とも呼ばれます。「清川だし(山形県)」、「広戸風(岡山県)」、「やまじ風(愛媛県)」がこれにあたり、それぞれが独特の気象メカニズムを持っています。
#アフィリエイト広告 このページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれています
A.農作物への被害や家屋の損壊をもたらしてきたからです。清川だしは稲の出穂期に白穂などの被害を引き起こすことがあり、広戸風は文政8年(1825年)の大風で建物と稲に壊滅的な被害を与えたと伝わります。やまじ風も枕崎台風やルース台風の際に大きな被害を出しました。
A.風の向きと発生の仕組みが異なります。清川だしは最上峡の狭い谷を溢れるように吹き抜ける東寄りの地峡風です。広戸風は那岐山を越えた気流が南斜面を一気に吹き降ろす北寄りのおろし風で、やまじ風は法皇山脈の北側の急斜面を吹き降りる南寄りの強風です。
A.清川だしは春から秋にかけて発生し、広戸風は8月から10月の台風期に集中します。やまじ風は年間を通じて見られますが春に最も多く、三大局地風の中でも発生頻度が高いことが特徴です。
A.家や集落のつくりに工夫が見られます。庄内平野の農家は屋敷の東側に防風林を設けて清川だしに備えてきたと伝わり、広戸風の吹く奈義町などでは屋敷の北側にヒノキやアカマツの防風林「戸背」を巡らせた集落景観が残ります。やまじ風の吹く四国中央市では、屋根に重し石を載せ瓦を漆喰で固めた民家が見られます。
A.山形県、岡山県、愛媛県に分かれています。直線距離で広戸風とやまじ風の地域は約140kmと近く、清川だしと広戸風は約660km、清川だしとやまじ風は約780km離れています。清川だしだけが東北地方の庄内にあり、他の二つは中国・四国地方に位置しています。