愛知県刈谷市の小堤西池、京都市北区の大田ノ沢、鳥取県岩美町の唐川湿原に広がるカキツバタの群落は、いずれも国の天然記念物に指定された貴重な自生地で、日本三大カキツバタ自生地と呼ばれます。カキツバタは初夏の湿地に紫の花を咲かせるアヤメ科の植物で、古くは万葉集や伊勢物語にも詠まれてきました。開発によって自生地が失われる中、三か所とも地域の人々の手で守られ、5月には見頃を迎えた花を見に多くの人が訪れます。
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A.三か所とも国の天然記念物で、指定が最も早いのは小堤西池のカキツバタ群落です。小堤西池は1938年、大田ノ沢のカキツバタ群落は1939年、唐川のカキツバタ群落は1944年に指定されました。いずれも規模や景観、学術的な価値が評価されています。
A.三か所とも5月に見頃を迎えます。大田ノ沢のカキツバタ群落は5月上旬から中旬、小堤西池のカキツバタ群落は5月中旬が見頃です。山あいの唐川のカキツバタ群落は6月初旬まで花が咲きます。
A.小堤西池のカキツバタ群落は農業用のため池の湿地にあり、肥料を与えない自生のままの姿で草丈が低めです。大田ノ沢のカキツバタ群落は京都市北区の大田神社の境内にあり、約2万5千株が湧き水に潤されています。唐川のカキツバタ群落は標高370メートルから400メートルの湿原にあり、花の色が濃いといわれます。
A.三か所とも地域の人々の手で守られています。小堤西池では1976年に結成された「小堤西池のカキツバタを守る会」が草刈りや竹の伐採を続けています。唐川では日照不足やシカの食害で株が激減したため、岩美町が周囲の樹木の伐採や土壌整備など再生に取り組んでいます。
A.三か所は愛知県・京都府・鳥取県にあります。直線距離では小堤西池のカキツバタ群落と大田ノ沢のカキツバタ群落が約120km、大田ノ沢のカキツバタ群落と唐川のカキツバタ群落が約140km、小堤西池のカキツバタ群落と唐川のカキツバタ群落が約250km離れています。