日本三大井戸(にほんさんだいいど)、または日本三名井(にほんさんめいい)は、日本の歴史や伝説に彩られた3つの古井戸の総称です。一般的には、福島県二本松市の「日影の井戸」、千葉県印西市の「月影の井」、神奈川県鎌倉市の「星影の井」の3つを指します。それぞれ「日・月・星」の名を冠し、行基や西行法師にまつわる伝承や、城の水の手としての長い歴史が伝えられています。
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A.いずれも水面に映る影にちなむと伝わります。日影の井戸は山陰の深い場所にあって水面に日の影が映らないことから、月影の井は水面に月の影がくっきりと映ったことから名付けられたとされます。星影の井は、昼間でも薄暗い山陰で井戸を覗くと昼でも水面に星が輝いて見えたことが名の由来と伝わります。
A.伝承のうえで最も古いのは星影の井で、奈良時代の天平年間に僧・行基がこの井戸に虚空蔵菩薩の姿を感得したと伝わります。月影の井は鎌倉時代の豪族・大菅豊後守正氏が産湯の水を汲んだ井戸とされ、日影の井戸は畠山氏が二本松に城を築いた応永年間(1400年ごろ)に掘られたと伝わります。
A.日影の井戸と月影の井には今も水があります。日影の井戸は湧水が絶えることがなく、月影の井も水面を覗き込むと清らかな水をたたえています。星影の井は昭和初期まで旅人に飲料水として売られていたといいますが、現在は蓋がされ、石の井筒だけが往時を偲ばせています。
A.日影の井戸は三名井の中で唯一、城郭内にある井戸です。二本松城跡(霞ヶ城公園)の本丸へ向かう登り道の途中にあり、江戸時代を通じて城内の貴重な水源であり続けました。深さは約16メートルで、さらに底の岩盤を北方へ約14メートルえぐっているとされ、昭和初期までは「底なし井戸」とも呼ばれていました。
A.三つは福島県・千葉県・神奈川県に分かれています。直線距離で最も近いのは月影の井と星影の井で約80km、日影の井戸と月影の井は約200km、日影の井戸と星影の井は約270km離れています。星影の井は鎌倉十井にも数えられ、極楽寺坂切通の下にあります。